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再び、よーちゃん

「大丈夫か?東間っ。怪我は?」 実継は慌てて東間の元に駆け寄り手を差し出し、その手を東間は掴んで立ち上がり照れながら 「それは大丈夫…だけど、ちょっと…その…パンツが…」 「あー…おしっこ漏っちゃいました?先輩」 「む…牟呂っ。言わないで…恥ずかしいっ」 「宵っっ。ごめんなさいは!?」 「やです!ごめんなさいしませんっ」 「東間が怪我をしたかもしれないんだぞ!」 「してないでしょっ」 「よーいぃーっ」 「実継さんはすぐ怒るっ!注射、痛かったっ」 「えと…、鎮静剤?」 「違う。けど、そう思うよな?解熱鎮痛剤だ」 「あー…熱が高くて八つ当たりですか?よーちゃん、自分だからよかったけど他の子だとケガをしていたかもしれないからもうやらないでくださいね?」 「よーちゃん?よーちゃんって…師長?ぷ…ふふ」 雫は顔を隠して笑い、笑われた宵はふてくされ 「笑った!笑いましたね!」 「いや、だって。よーちゃんって。なんか可愛いらしい」 「もうっ!知らないっ」 「怒ってるなあ、宵。まあいい。怒れるだけの体力があるってことにしておく」 「甘いですね?先生」 「そう思うか?東間」 「ええ、思いますね」 「それはそうと東間、何か用事か?」 「あ、いや…。牟呂が夜勤代打で、ついさっき紫藤先生が入院されましたってことを報告に…」 「え…」 紫藤入院の報告に宵は驚いた顔をし、師長の顔つきへと戻った。

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