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宵さんの行き先
少し前の時間、宵はこっそりとベッドを抜け出し廊下を歩いていた。
目的地は紫藤先生の部屋。
雅宗の部屋でもいいですけど…たぶんえっちしたくなっちゃうから雅宗の部屋はやめた。
欲しくなっても雅宗のおちんちんには尿道カテーテルが入ってるから無理だもの。
というかカテーテル入ってなくても雅宗はイクのが早いから不完全燃焼で終わって余計に辛いから下手に誘えないですが…。
由宇くん…も考えたけどせっかく熱が下がったみたいだし負担かけたくない。
紫藤先生…実はちょっと気になる存在です。
一人暮らしって話だけどここ数ヶ月佐渡先生と同じソープの匂いがする。
それに、佐渡先生は佐渡先生でやたらと紫藤先生を気にかけてるし怪しいです。
なんとなく…勘ですけど、紫藤先生は僕と同じ側な気がする。
いつも仏頂面でめったに笑わないし、気難しいけどもしそうなら仲良くなれるんじゃ…なんて思ってる
仲良くなれたら嬉しいな
紫藤先生はみんなと距離をおきすぎな気がします。
せっかく仲間だし、患者さんは家族みたいなものだから肩肘張らずに気楽に過ごせたらもっと
毎日楽しいはず
宵は紫藤の部屋の扉をノックした。
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