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発見

雫は雅宗が行きそうな所を探したが見つけられなかった。 「どこ行ったかなぁ雅宗。点滴だけじゃなくなてカテーテルも付いてるから隠れれる場所も限られているんだけどな」 ぶつぶつ言いながら探していると雫の携帯が鳴った 🎵〜 「はい、牟呂です」 〝それらしき奴を見つけたぞ。器材庫だ。よだれを垂らして寝てる。運ぶから来てくれ〝 「分かりました。すぐ行きます」 電話を切ると雫は小走りで器材庫へと向かった。 まさかのまた器材庫…。しかもよだれを垂らして寝てるって…あのおばか。 雫は器材庫の扉を開けた 「すみませんっ白鷺先生。見つけていただいてありがとうございます」 「いや、いい。牟呂って言ったか?」 「はい」 「少年棟内に泌尿器科治療ができる部屋があるんだよな?」 「処置1のことですかね?あります」 「そこに案内してくれ」 「じゃあ、起こし…」 「待て。逃げるほどビビりなんだろ?起きてるといろいろ面倒だからこのまま運んでやる。おまえは点滴スタンドを引いてくれるか?」 「え…はい。分かりました」 「っよ…と…」 白鷺は掛け声を小さな声でつぶやきながら雅宗を横抱きし立ち上がると歩き出し、雫は点滴を引いて先導した。

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