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ちょっぴりヤキモチなしー先輩
ケーキにつられて黙った雅宗を目の当たりにし、白鷺は笑い
「はは。おまえおもしろいな、周防」
「なっ」
笑われた雅宗は白鷺にバカにされたと思ってむくれ
「せっかく頑張る気になったのになんなん!」
「いやいや。素直な性格なんだな?ケーキ、好きなのか?」
「ケーキだけやなくてスイーツが好きや」
「…のわりには太ってねーな?」
「そりゃ…まあ。運動してるし」
「セックスか?」
「わーっ。早朝から何言うとん!」
「あ?そのピアス、同性愛者の証拠だろ?違うのか?」
「…っ」
「ん?意味分からずそのピアス開けたわけじゃないよな?」
「ちゃう!あんたの言うとおりや。悪いか?」
「いや、悪くない。俺もそうだ。おまえみたいなヤツ、俺は嫌いじゃない」
「なっ…あ…」
告られた?俺、告られたん?
慌てながら照れる雅宗を雫はデコピンし
「あだっ。なにすんねん!」
「浮気はダメだよ?むーちゃん。なんで、目の前に付き合ってる人、いてますって言わないかな?」
「え…あー、、いや…そうなんやけど」
「何?Sな感じの白鷺センセに惚れちゃった?」
「なななっ!ンなわけあるかーいっ」
雅宗はひときわ大きな声をあげて否定した。
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