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も…あかん

雅宗は体内にカテーテルを通される痛みが辛すぎて放心状態になっていた。 「あ……ぁ…」 痛い…痛い…ちんがもげる。これ…も…あかん… カクン… 「え…。むー?むーちゃん?おーい」 雫は雅宗の目の前で手を振り 「あ?気絶したのか?そいつ」 「ですね。意識無いです」 「カテーテル挿入で気絶したやつは長いこと医者をやっているがはじめてだ」 「雅宗は痛いの大の苦手ですからね」 「ははっ。しっかし、本当におもしろいやつだ。カテ留置終了。椅子、元に戻すな」 白鷺は椅子の形態を元に戻し、雫は白鷺に軽く頭を下げ 「おつかれさまです」 「おう。ズボン履かせるか」 「はい」 雫は雅宗の足にパンツとズボンを通し 「んじゃ、担ぐぞ」 白鷺に抱きあげられた雅宗に雫はパンツとズボンを履かせ 「できました」 「おし。いったんベッドに寝かせるか」 ベッドに雅宗を寝かせると白鷺は時計を見 「後少しで朝食だな。じきに目覚めるだろうから目覚めたら食堂に連れていけ」 「はい、分かりました。ありがとうございました」 「おつかれ」 白鷺は右手を上にあげてあいさつし、処置1から退室していった

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