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麻弥先生 現る

由宇は開いていく扉を見てドキドキと心臓を打ち鳴らした (や…ヤバい…誰だよ。どうしよう…臣だったら。こんな格好見られたらお仕置きされちゃうって。俺、ピンチ?) 「時雨さーん?お願いがあるんだけど、ちょっといい?あ……」 目に映る光景に驚き、扉を開けた麻弥は口元をパーで覆った 「お取り込み中だったかな?」 「いや、いい。こいつ、見られて感じているらしいし」 「そうなの?ふふ。えっちな子」 「ああ。扉が開いたらナカがうねりだしておまえが入ってきたら締まった」 「へぇ。かーわいいんだ?佐久間センセ」 麻弥は由宇に近づき、由宇の頭をポンポンと触り 「な、何?なんだよ。俺のこといじりに来たわけ?」 「あー…違う違う、別件だよ。佐久間センセが終わったらでいいんだけど、千歌ちゃんとこに一緒にいいかな?」 「千歌ちゃん?」 「膀胱尿管逆流疑いの子。佐渡先生の患者くんなんだけど、今日彼は休みでさ」 「麻弥で無理そうな子なのか?」 「んー…。昨日、摘便をかなりガッツリしちゃったからかきらわれちゃったんだよね」 「そりゃ、きらうでしょ。みぃも泣かすし、佐東先生怖すぎ」 「えーっ!人聞き悪い」 由宇の発言にイラついた麻弥はぎゅむっと由宇の鼻を摘んだ

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