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マイペースな麻弥センセ
「あらら?なんだかイライラひどいね。欲求不満なんだ?由宇くん。膀胱留置されているから出したくても出せないもんね?白いの出したいでしょ?ピュピュって」
「ち、ちがっ!欲求不満とかないからっ。朝から変なこと言って、さかってんのはそっちだろ?」
「なかなか気が強いね?由宇くんて。少年棟の子たちってみんなおもしろいなぁ。そして可愛い。昨日、大変で疲れたけどやっぱり転科したいかも」
「麻ー弥。おまえはダメだ」
「時雨さんが転科するつもりなのかな?」
「違う。おまえは公私混同しそうだ。患者を手籠にして不始末起こしてからじゃ遅い」
「大丈夫だし」
「あのな…。おまえが指挿れとおもちゃだけで終われるわけないだろ?患者を食ってからじゃ遅いから。我慢し続けられるのか?」
「あー…それは無理かも。すでに由宇くん、名器かもって聞いちゃったから抱きたいし」
「ほら、見ろ」
「分かった。今日はあきらめる。由宇くんが退院したら抱くことにする」
「そうしろ」
「な、何勝手に決めてんの!」
「いいだろ?減るもんじゃないし。むしろ、経験値があがるぞ」
「やだ!俺には臣っていうパートナーがいんの。だから間に合ってる。はーーあ。なんか疲れた」
由宇は混乱した。結局指は挿れられたままだし、話は変な方向に進むしでイライラ、もやもやが止まらず深いため息をついた。
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