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イラつく由宇
「おみ?知ってるか?麻弥」
由宇から出た名前に聞き覚えがなくて白鷺は聞き返し、白鷺の問いに麻弥が答え
「うん、御崎臣くん。小児科の保育士くんだよ、時雨さん。たしかその子も少年棟の1期生。博多なまりの可愛らしい子。ほら、実くんのさ」
「実?あー…思い出した。実の秘蔵っ子か」
「そうそう、その子」
2人の会話が気にくわない由宇は膨れ面をして白鷺と麻弥をにらみつけ
「患者の情報筒抜けかよ、あんたら」
「怒るな怒るな。おまえ、血圧あがりやすいんだろ?」
「そんなことまで…。なんか朝からブルー…早く瀬谷先生か臣、来ないかな。祖父江先生でもいいや」
「なんだ?俺らじゃ不満か?」
「不満。指、抜いてくんないし…。早く退院したい」
「んー…由宇くん、きみさ…無理じゃない?このおしっこ見てみなよ」
「え……無理。指、入ってんじゃん」
「はいはい。抜け抜けうるさいなぁ。とりあえず抜いてやる。ほら」
「んぁ…っあ…ふ…」
(ヤバっ。ぞくっとしちゃって変な声が出ちゃったし)
「ふふ。可愛い由宇くん。本当は抜いてほしくなかったのかなぁ?ね、時雨さんそう思わない?」
「だな」
由宇の反応に麻弥はニヤニヤと笑い、由宇の陰茎を下から上に指をすべらせて撫であげ
「ぁ…あん…ば…っか。触んなよっ」
「口、悪いなぁ由宇くん。いけない子。ちゃんと水分も摂ってないし教育が必要だね?」
「麻弥に賛成だ」
「じゃあ、教育しよう」
「了解」
勝手に決まっていく話に由宇は顔を引きつらせ、2人の次の行動に備えて身構えた。
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