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みぃちゃんの熱
再び体内に入ってくる白鷺の指の感触を不快と感じ千歌は眉を寄せ
「んんぅっ…やぁあ」
「よしよし、なじむまで動かさないからゆっくり気持ちを落ち着けて」
「う、うん。ふーー…」
「うん、いい子だ」
すごい躾られてんな、この子
白鷺が感心していると、理央が白鷺に声をかけ
「白鷺先生。シュガー先生をみぃちゃんとこにいいですか?ちょっとお熱が高くて」
「そうなの?何度あるのかな?理央ちゃん」
「9度あります」
「なかなかさがらないね?解熱剤使ってもまた上がってきちゃうんだね。可哀想に。体力もたなくなっちゃうよ」
「ですね、心配です。さ、みぃちゃん?先生診てもらうよ」
「ふー…ふー…んーっ」
未羽は首を横に振りイヤだとアピールし
「ふーふー言ってるもん、いやだろうけどちゃんと診てもらお?」
「痛いこと…しない?」
「うん、しないよ。みぃちゃん、昨日のぼくがよっぽど怖かったんだね?ごめんね。優しく診てあげるから聴診器お胸にあてさせてね」
穏やかな口調で話しかけてきた麻弥を信用して未羽は頷き、胸をさらし
「ん」
「みぃちゃん、いい子」
聴診器が胸にあたると未羽はビクンと体を揺らし
「はぅ…つめたい…」
「ごめんねぇ、みぃちゃんの体がちんちこちんに熱いから聴診器、冷たいね」
「うん」
みぃちゃんてば、乳首勃ってる。聴診器が冷たくて感じちゃったのかな?可愛い
「せんせ?どう?」
「うん、大丈夫。心雑音もないし、肺の音も綺麗」
麻弥は未羽から離れてカルテに視線を移し
「この熱が出てから尿検査していないね?しよっか。理央ちゃん、カップ出してあげて?」
「はい、了解です。みぃちゃん、おしっこ行こうね。歩けるかな」
未羽は理央の呼びかけに首を横に振り、表情をゆがませた。
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