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排尿障害

未羽の悲鳴に白鷺は苦笑し 「高熱だけどそんだけ叫ぶ元気があるならちょっと安心だな?ちんこ、触るぞ」 「う…うー…」 白鷺は未羽のこじんまりとした陰茎を左手に乗せ観察し、鈴口が上に向くように掴み直し 「んー…見た感じ炎症はないから、沁みるってわけじゃないな?」 「でも…おしっこするとツンとする」 「膀胱炎になったことは?腹、触るからな」 「分かんない」 未羽の腹に触ると強い張りを感じ、白鷺は真剣な顔つきになり 「1番最後におしっこに行ったのは何時?」 「消灯の時だったかな?」 「は?いま、尿意は?尿器に出せるか?」 「あるけど…出ないよ。痛いからやだ」 未羽の返答に驚いた白鷺はナースコールを押し、押してすぐにリカバリーの扉が開き涼木と西が慌てて様子を確認に来て 「未羽くん、どうした!」 「ん?理央ナースと応援のドクター?なんかありました?」 「12時間排尿していないらしいから導尿する。支度頼めるか?」 「12時間!はい。サイズは?」 「ここにある1番細いカテーテルは?」 「12…ですけど」 「12か…。時期未定でブジー予定とはなってはいるけど…んー…ビビりっぽいしもっと細いのがいいな。悪いが小児科から10をもらってきてくれるか?」 「導尿カテーテルでいいんですよね?」 「あー…。留置予定はないがお守りがわりに膀胱留置用のも頼む」 「分かりました。西先輩、俺行ってきます」 「さんきゅ、涼木」 涼木が出ていく背中を未羽は心配そうに見つめ、何をされるのか分からない恐怖で未羽は体を硬直させた。

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