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みぃ 落ち着かない
おびえて硬直している未羽の顔の前で白鷺は手を振り
「おーい、未羽〜大丈夫か?」
「だ…大丈夫くない」
「みぃちゃん怖がらなくて大丈夫だよ?白鷺先生がすぐ楽にしてくれるからね」
理央は未羽の両手を繋いだまま未羽を励まし、励まされた未羽は危険を察知して理央から逃れようと体をよじって腰を浮かせ
「んっ」
「みぃちゃん、どうしたの?」
「離して」
「ごめんねー。終わるまでこの手は離せないな」
「ぼく、何されるの!西さん助けてっ」
呼ばれた西は対応に困り苦笑しながら未羽の頭に手を置き
「未羽くんごめんな?怖いよな?ちょっと我慢して先生におしっこ出すの手伝ってもらおうな?」
「どうやって?恥ずかしいから早くズボン履きたい」
「あー…そうだよな。ちょっと待って」
西は棚からバスタオルを出し未羽の股間にかけ「よし、これで見えない」
「え…タオル。ズボンくれないんだ…」
「涼木が戻ってきたらどうせ脱ぐしな」
未羽の落ち着かない様子に白鷺は室内を見渡し、見つけたエコーを指差し
「看護師さん、エコーの支度してくれるか?おとなしく待てなさそうだから待ってる間に腎臓の様子を診ることにするわ」
「はい。準備しますね」
白鷺はバスタオルの中に手を差しこみ未羽の体に触れ、
「未羽、うつぶせー」
「みぃちゃん、おなか下にしてゴロンするよ」
「やぁあん」
「エコーは痛くないから大丈夫だ、未羽。泣かない泣かない。エコーはじめてか?」
「知らないよ。おしり触るの?」
バスタオルがかかってはいるとはいえ剥き出しのおしりに何かされるかも…と感じ警戒した。
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