1131 / 1209

せんせ 助けて 2

未羽の悲鳴が響いた。 「いたぁーーいっ!やだぁーー」 聞こえる悲鳴に千歌はビクつき、ビクつく千歌の頭を麻弥は優しくゆっくりと撫で 「怖いね?お友達が叫んでるからびっくりしちゃったかな?ナカがきゅうってなってる。千歌ちゃんもあの痛み知ってるもんね」 「うん。みぃ、大丈夫かな」 「千歌ちゃんに入っているのより4段階も細いのだから大丈夫だよ。みぃちゃんが心配?」 「心配。みぃ…可哀想。泣いてる」 「優しいね?千歌ちゃん。いい子」 千歌と麻弥が話しているなか、挿入は進み 「すでに痛いだろうが、今から通すとこはちょっときついぞ。少しでも痛みを減らしたかったらハーって息を吐け。いいな?未羽」 「吐けないぃ。やあー痛いぃっっっ!!ふぇえーんっっひぐ…っぐす。」 カテーテルから勢いよく尿が出てくると、一同はくもった顔をし 「西先輩、これってモロ血尿ですよね?」 「だな。検査かけなくても分かるくらい赤いし濁ってる」 「西、ここって血液培養のキットあるか?」 「はい。ステーションの棚に」 「培養するから、カテーテル抜いたら準備いいか?」 「分かりました」 「…ふ…ぇ、やぁっさくませんせ…っ、せんせぇっ」 何?何なの? 知らない言葉が出てきたし まだ何かされるの?? 佐久間先生、辛そうな顔するだけで助けてくれない…助けて

ともだちにシェアしよう!