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せんせ 助けて 2
未羽の悲鳴が響いた。
「いたぁーーいっ!やだぁーー」
聞こえる悲鳴に千歌はビクつき、ビクつく千歌の頭を麻弥は優しくゆっくりと撫で
「怖いね?お友達が叫んでるからびっくりしちゃったかな?ナカがきゅうってなってる。千歌ちゃんもあの痛み知ってるもんね」
「うん。みぃ、大丈夫かな」
「千歌ちゃんに入っているのより4段階も細いのだから大丈夫だよ。みぃちゃんが心配?」
「心配。みぃ…可哀想。泣いてる」
「優しいね?千歌ちゃん。いい子」
千歌と麻弥が話しているなか、挿入は進み
「すでに痛いだろうが、今から通すとこはちょっときついぞ。少しでも痛みを減らしたかったらハーって息を吐け。いいな?未羽」
「吐けないぃ。やあー痛いぃっっっ!!ふぇえーんっっひぐ…っぐす。」
カテーテルから勢いよく尿が出てくると、一同はくもった顔をし
「西先輩、これってモロ血尿ですよね?」
「だな。検査かけなくても分かるくらい赤いし濁ってる」
「西、ここって血液培養のキットあるか?」
「はい。ステーションの棚に」
「培養するから、カテーテル抜いたら準備いいか?」
「分かりました」
「…ふ…ぇ、やぁっさくませんせ…っ、せんせぇっ」
何?何なの?
知らない言葉が出てきたし
まだ何かされるの??
佐久間先生、辛そうな顔するだけで助けてくれない…助けて
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