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公開告白

抱きついてくる未羽を由宇はそっと抱きしめ返し、未羽の後頭部を優しく撫で 「はいはい、よしよし。ちんちん痛かったな?本当によく頑張ったよ、みぃ。そのまま俺に抱きついてていいよ」 「うぇ…っ。せんせぇが優しいよぉ。せんせ、すきっ」 「はは。公開告白されてんぞ?由宇」 「そうっすね。めっちゃ嬉しいけど…困ったな。俺、パートナーいるんだよな。みぃの気持ちには答えらんないや」 「ふぇ…うっ。いてもいいもん。すきでいるのは自由なんだよ」 由宇の返答に未羽はショックを受けたが、気にせずに由宇の胸元に顔をうずめ 「可愛いじゃないか、なぁ?由宇」 「う…。あ、はい。ですね」 未羽が公開告白している最中、西は血液培養検査の支度をしてリカバリーに戻ってきて 「すみません、血培の支度できました」 「お。さんきゅ」 「1セット目は点滴してない右手で採るとして…2セット目、どうします?」 「左手の橈骨動脈からいく」 「マジ?」 あーあ、白鷺せんせ…鬼畜だし、、 さすが、瀬谷先生と祖父江先生の先輩だよ 由宇は自分の過去を思い出して青ざめ、未羽をきつめに抱きしめ直し 「みぃ、もうちょっとだけ頑張ろうな?」 「ん」 よく分かんないけど、先生に抱きしめられるの気持ちいいからがんばろ

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