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やくそく

作業を終えた涼木と西が検体を持ってリカバリーから出ていくと、うつむいてしまった未羽をからかうかのように由宇は未羽の顔をのぞきこみ 「みぃ?みぃちゃん?気持ちいいだけなら触ってもOK?」 未羽は由宇からの質問にブンブンと首を横に振り拒否をしめし 「やだ!恥ずかしいよっ。ぼくだけ裸とかイヤだし」 「じゃあ、俺も脱げばいいわけ?」 「えっ!」 佐久間先生のはだか…気になるかも でも、診察で先生まではだかって?? 「佐渡先生に見習って体調よくなったら一緒に風呂入るか?背中流してやるよ」 「お風呂!…う、うん……っ」 「よし、約束な」 「やくそく…はい…っ」 佐久間からの突然の入浴のお誘いに未羽は照れながら頷き、完全に2人の世界の空気感に迷いながら白鷺が声をはさみ 「あー…割り込み悪いな?俺、ちょっと処置3の方に行ってくるわ。血液培養の結果が出次第点滴のオーダーは出しておくからよろしく」 「処置3?なんかあったっけ?」 考えてみるも思い浮かばず由宇は首を傾げ 「ここの師長の検査。俺、いらないだろうけどせっかくだからのぞいてくる。麻弥ー。千歌はほどほどのとこで解放してやれよ?体力尽きさしたら駄目だかんな?」 「はーい。沙和ちゃんの診察行かないとだからそろそろ切り上げるよ。いま、イかせてあげるからねぇ?千歌ちゃん」 「はぅ〜…イがなくてもいいよ」 「だめだめ。中途半端はつらいよ?」 「あっ…あんっ…イクっっ」 「ふふ。可愛い。管がついてるから白いの出せなくて残念だったね?管から解放されたらまた挑戦しようね?千歌ちゃん」 「ふぁーい…も…くたくた」 「寝てていいよ。おつかれさま。よくがんばりました。いい子」 マイペースな白鷺と麻弥の様子に由宇は苦笑し、リカバリーから出ていく2人の背中を見送った。

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