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えっちな子

実継は手を伸ばして白鷺の手を下に降ろし、静かに首を横に振り 「ん?それは、俺にあの子を触らせたくないってことか?おまえ、独占欲強いなぁ、実」 「いえ、そういうことでなく…朝、注射のご褒美に奈南にいじられていたのを宵がイク寸前で俺が止めたんですよ。だから今、へたにそこを触ると我慢中だから発情スイッチ入っちゃってたいへんなことになるんで…退院してからなら」 「…く…っあはは。なんだあの子、清純そうに見えてそんなにえっちな子なのか?」 「ですね。えっちな子に育ててしまいました」 「なるほど…もっと話を掘り下げたいところだが、検査が優先だからまた聞かせろ」 「分かりました」 「で、あれどうする?全然、検査の体勢になる気なさそうだぞ」 悪戦苦闘している詩乃と雫を指差し、白鷺はチラッと実継の顔をうかがい 「あー…鎮静剤、打たれてるはずなんですけどね。全然落ち着かないな。奈南と雫に甘えているのもあるんだろうけど…」 「ちょい、無理矢理体勢作ってもいいか?」 「足が飛んでくるんで気をつけてくださいね?先輩」 「足って…可愛い見た目してなかなかやんちゃだな」 「ですね。宵、そろそろおいたはやめて横を向こうな」 宵に近づきながら実継が優しく宵に呼びかけると宵は両手を伸ばして実継にハグを求めた

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