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アドバイス
宵の爪が頬にザクリと当たり、実継は顔をしかめ
「痛…っ〜…」
痛みに声をあげる実継を宵は睨みつけると冷たい口調で
「僕の方が今からその何倍も痛いことされるんですよ。さっきの穿刺だって痛かった!」
「ごめん、宵」
「やです。許しません」
カリカリと怒る宵の姿を見て白鷺は苦笑しながら消毒を手に取り
「怒ってんなぁ…美人が怒ると怖い怖い。師長さん、今から留置するけど処女喪失よりは痛くないからちょーっと我慢な?触るぞ」
優しく宵の陰茎の先端を摘み、左右に押し広げて鈴口を開いて消毒し
「…んっ…!」
「こーら。力、入れんな」
両足に力を入れて白鷺に怒られる宵を詩乃は心配して、宵の内股をさすり
「先輩、大丈夫。ここ、だらんとして?力入れちゃうと痛いから」
自分が明にされている時を思い出してアドバイスし
「宵さん、奈南先輩の言う通りですよ」
「詩乃も雫も、留置されたことないくせにぃ」
「う。それはそうですけど…」
うろたえる雫とは反対に詩乃は堂々と胸を張り
「ついおとつい導尿しました!だからぼくのアドバイス通りにしてください」
「は?詩乃、それはどういうことですか?」
「奈南先輩…体調良くないんですか?」
「奈南、尿閉にでもなったか?」
「わ、悪くないですよ?えと…詳細はないしょです」
「なぞです…」
へへと笑う詩乃を不思議そうに宵は見上げた
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