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麻弥センセのおきに
実継、白鷺らが宵の検査をしている頃、麻弥は保護観察室にいる沙和の元にいた。
「沙和ちゃーん。おはよぉ。夕べは寝れたかな?ごはんもちゃんと食べた?」
「ん」
麻弥に問いかけられると沙和はコクンと頷き、自分の方へと近づいてくる麻弥に向けて両手を広げ、嬉しそうに目尻を下げてにこやかな顔を麻弥に見せた。
「…っん!」
「…っはぅ」
沙和の可愛いらしいその行動に麻弥は心を奪われすっとんきょうな声をあげながら沙和を抱きしめ、沙和の頭を撫で
「沙和ちゃんかわゆ〜。よしよし」
沙和は麻弥に可愛がられてほっこりとしたあたたかな気分になり、麻弥が与えてくれる心地よさを目を閉じて堪能し、麻弥の首元に頭をすりよせて甘え
「ん〜…」
「ふふ。甘えているの?かーわいい。あー、沙和ちゃんをこのままお持ち帰りしたい気分」
「ぁい…」
麻弥の発言を嫌がらずに沙和は受け止めて麻弥の体をきつく抱きしめ、沙和の友好的な反応に麻弥はうろたえ
「だ、だめだよ。沙和ちゃん!ぁいじゃなくてやぁって言わなきゃ!そんな可愛いらしい反応返してくれたら、先生きみのことを本当に誘拐したくなっちゃう」
焦る麻弥の姿をおもしろく感じた沙和はクスクスと笑い、麻弥の体を解放した。
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