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涼木をとがめる瀬谷
昼近くになって出勤してきた瀬谷はモニター画面に映る抱き合う沙和と麻弥を眺めていた。
「これはなかなかめずらしい光景だねぇ。そう思わないかい?涼木」
「え…。お、俺に同意を求められても、、さーちゃんってみんなに甘えてるわけじゃないんですか?」
「そう。あの子は気難しいからね。気を許した相手にしか抱っこをねだることはしないかな」
「そうなんですか」
前回の夜勤の時に抱っこさせてくれたのってレアだったのか
可愛いな、さーちゃん
ニヤつく涼木を横目で見て瀬谷は不思議に思い
「何をニヤニヤしているんだい?涼木。だらしない顔になっているぞ」
「えっ!あー…いや」
「まさか、きみ…沙和を狙っていないだろうね?」
「なっっ。なんでそうなるんですかっ!」
「麻弥先輩もダメだよ、涼木。先輩にはパートナーがいるからね」
「違います〜」
「でも、きみは恋多き男みたいだからね。釘は打っておかないと…。それはそうと、自己トレーニングに励んでいるかい?」
「う…。そ、それは〜…その…」
やべ。3日前に詩乃さんにいじられてからトレーニングのトの字もしてねーや。
俺が余計なお世話で詩乃さんの元カレの話をしたから不機嫌にさせて詩乃さん帰っちゃったし、気まずいのとまたいじられんのが恐ろしくて連絡してないし…
また昼休みに詩乃さんに謝んないと
涼木の歯切れの悪い返事に瀬谷はため息をつき
「はぁ。予想はしていたが、その様子だとしていないね?まったく…。昨日は涼木も奈南も休みだったのに何をしていたんだい?奈南にきみのことをたくしたがトレーニングに付き合ってはくれなかった。ということかな?」
「いやいや!詩乃さんは3日前にちゃんとしてくれましたよ。だから、詩乃さんは悪くないです」
慌てて取り繕う涼木を見て瀬谷は苦笑した
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