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おびえる

あれよあれよという間に瀬谷に腰を押されてなかば無理矢理に歩かされ、処置3に連行された涼木の顔は引きつっていた。 瀬谷先生…すっげぇ、力。 50歳だろ? どこからこんな力が……。 仮に祖父江先生と師長みたいに襲ってきたとしたら、、 勝てる気がしねぇ。 確実に押し倒されるって!俺、再び貞操の危機?まずいまずいっ 恐ろしい想像をしてしまった。 その想像の内容に恐怖して涼木が青ざめ手を震わせていると、様子のおかしい涼木に気がついた瀬谷が涼木の顔の前で手を振り 「どうかしたかい?処置1の椅子を嫌がっていたから処置3に連れてきたが、1の方がよかったか?それからそんなに(おび)えなくていい。ちょこっとお仕置きはしなきゃいけないだろうが誰も取って食いやしないよ」 「なっ!お…怯えてなんか…っ。てか、お仕置きって…」 「恥ずかしがる必要はない。そんなに青ざめていて怯えていないなんて言われても信じられないね」 「う、うぐ…。怖く感じているのは認めます…。だって痛いことをされるって分かっていて平常心でいられるわけないじゃないですか」 「苦痛を乗り越えた先には快楽が待っているんだがね。まあいい。時間がもったいないから下の服を脱いで」 「…」 嫌がったところで逃れられないし、もたもたしていたら脱がされるよな… あー…めんどうだ くそっ 涼木は心の中で悪態づきながら、無言で白衣のズボンとトランクスを脱いだ。

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