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大雅とくまさん2世
※うまく四つん這いの姿勢を保持できない涼木くん。ニコニコとした瀬谷せんせがくまさん2世をだっこして涼木くんに迫る、、
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涼木の危惧 は見事に当たった。
こっけいな自分を想像して動揺し涼木はオロオロとうろたえたが瀬谷は気にするそぶりも見せず、くまさん2世を涼木の体の下へと差し込んだ。
「よしよし、いいね。うまい具合にできた。これでいくらか体が安定するよ。
あー…けど、あれだな…。くまさんの毛が大雅の先走りでかわいそうなことに……困ったね」
「あ、あの…これ、使わないとだめ…な感じで?使わなきゃいい話しじゃ?」
「だめ、だろう?なんのためにくまさん2世をここに召喚したと思っているんだい?」
「なんのためって…いやいや、普通に枕でよくないですか?体勢キープ用の安楽枕、少年棟には用意が無いかもだけど本院にたくさんありますよ。療養型病棟とかさ」
「知ってるよ。そっちまで取りに行く時間がもったいないじゃないか。時間は有限だからね」
「う…。でも、俺ので汚れんのイヤなんですよね?先生。やめましょうよ」
「いや?ということは…ない。ただくまさんが濡れてしまうのがね。が、それは大雅が治療を頑張った証だし、気持ちがよかった証拠でもあるからね。だから気にしない、やめない」
口でこの人に勝てる気がしない…
さすが、由宇くんの主治医だ。
涼木が瀬谷に戦意を消失していると、瀬谷は両手をポンと叩きピンクの道具カートの引き出しを開け
「大雅、こうしよう」
「へ?げ……」
マジ…それって、、
スキンじゃん。
それ、つけるって?あー…めんどい。
俺、アレつけんの嫌い
瀬谷の手のひらに載る銀色の包みを涼木は目にし、口をひくつかせて不快をあらわにした。
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