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詩乃さんとお昼ごはん 2
少年棟のエレベーターを降り、本院への渡り廊下を涼木と奈南の2人は会話もせず静かに歩いていき職員食堂へと繋がるエレベーターに乗りこむと涼木は視線を奈南の両手にしっかりと持たれた弁当箱へと移した。
あの弁当…どうしたんだろう?
1人暮らしだし、詩乃さんだって料理くらい作るだろうけどわざわざ持ってくるなんてレアだよな、、
仲直りの印に俺に…とかなら嬉しいけど、なんとなく違う気がする
「し、…ん、じゃなく…奈南、先輩?お弁当……とか、その…珍しいですね」
涼木は詩乃と言いかけたのを飲みこみ奈南に尋ね、尋ねられた奈南は静かにコクンと頷き
「うん」
「ひょっとして俺に……。なんてことは」
「ごめんね」
う…。言わなきゃよかった。恥ず…そして、気まずいって。
そもそも怒らしたの俺だしな。ちょっぴり残念だけど、俺たちって体のお友達で恋人ってわけじゃないからそういうのを期待すんのは間違ってる。
我ながら都合がよすぎ、、
心の中で涼木が反省していると、奈南は半個室状のボックス席を指差し
「話したいことがあるからあそこでいい?座って待ってるね」
「え…ボックス?は、はい。分かりました!場所とりありがとうございます。俺、定食頼んですぐここに戻って来ます。あ、ついでに水も持ってきますね!」
「ありがと」
2人でボックス?いつもならカウンターか窓に向かってずらりと並ぶ椅子と机の開いているとこなのに、、話したいことって??
涼木は頭に?を浮かべながら注文口へと走った
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