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みぃ、がんばる 2

勇気を出して足を開く未羽を見て佐久間は泣かせたくないな、、と思いつつ 鬼になる覚悟をした。 (俺の治療の時、瀬谷先生と祖父江先生もこんな気持ちだったんだろうな) 佐久間は手を伸ばしてローションボトルを手に取り、蓋を開けた キュポンー その音と佐久間の手にあるものを見て未羽は佐久間がやろうとしていることを察し、おびえてぬいぐるみを抱く力を強くし、ぎゅっと目を閉じた (こわいぃ。でも、がまん) しかし、その時がまだおとずれない (あ、あれ?) おそるおそる目を開くと佐久間が泣きそうな顔をしていて未羽はきょとんと佐久間を見上げ 「先生〜…どうしたの?」 「いや、悪い。待つのって怖いよな?みぃ。今からはじめるけどさ、目閉じんなよ?余計に痛いから」 「目開けたまま…?こわいな」 「なら。俺の目、見てな。少しは気がまぎれる」 「う…うん」 未羽は頷き佐久間を見つめ、佐久間はローションをたっぷりまとわせた人差し指を未羽の後ろのアナにそわせた。 「んっ…」 (冷たい…っ。けど、まだ入ってこない?) 「みぃ、ふーーってして?」 「うん。ふー…っう、いあぁっ!!ゆびぃ…っやぁっっいたいぃーっ」 ちゅぷんと第一関節まで指を沈めると、未羽のアナは佐久間の指をきつく締めた。 ぎちぎちで指の動くスキマがないな、、これ以上いけねー… この部分って皮膚と粘膜の境目(さかいめ)で激痛なんだよな 「みぃ、いったん抜く」 「はっ…はぅー…」 (痛かったよー。でも、すぐやめてくれた?なんで?) 「ちょい待って?」 佐久間はローションボトルを手に掴み、ベッドから降りるとピンクのお道具カートから注射器の入った包みを取った。

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