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麦茶と由宇 2

リカバリールームから8号室へと戻ってきた由宇はそびえたつ1リットルのペットボトルを、にらんでいた。 「どうっすかなぁ…。佐東先生、マジに飲み切ったかチェックしにくる気か? スルーしたいけど…うー、、あの先生お仕置き好きそうだし怖ぇ。はーあっ」 ペットボトルに手をのばすも気がのらず、深いため息をつくと手洗い場に視線を移し 「あー…いっそ、ぜーんぶあそこに流しちゃう作戦?って、さすがにまずいよな。でも」 ぶつぶつとつぶやき悪知恵を決行するか迷っていると、人が近づいてくる気配を感じ由宇は慌ててペットボトルをひっつかみ (やばっ。来たし!) ゴクゴクと麦茶を一気に飲み干した。 「こんちわーっ。由宇くん、いてるー?」 「周防さん?…いるよ。どうした…うぅっっ気持ち悪、、かはっ…えほっえほ」 「は?由宇くん!!自分なんでそんなことになっとん?!」 周防は自分の目を疑ったー 部屋に入って由宇と顔を会わしてすぐ、由宇が大量に噴射状に嘔吐し、両膝を床につき倒れこみ、その手から空のペットボトルがカラカラと落ちて転がっていった。

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