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由宇 涙 〝由宇 27歳編〝

え…いま、佐東せんせなんつった? 、、 りおって…応援に来てくれてる心療内科の看護師さんじゃんよ 確か名字…だ (うそ…だろ?) 由宇は瀬谷先生と看護師瀬谷の2人の関係が頭の中で紐付き呆然(ぼうぜん)とし 「由宇、、涙が」 涼木はそっと由宇の目元を触った。 「どうしたんだよ?なんで泣いてんの??」 「え…?俺、、泣いて?」 涼木に言われて頬を触ると濡れていて、自分が泣いていることに気づいていなかった由宇はうろたえ 「あれ?なんで…」 チラッと瀬谷が由宇の様子をうかがうと由宇が泣き出しているのを見、瀬谷は慌てた 「ゆ、由宇?どうしたんだい?」 「せ…んせ、あのさ…りおナースって先生の甥っ子か何か親戚だよね?」 「あー…その、それはだな由宇…あの子は同居人で、、」 言いよどむ瀬谷の肩に麻弥は手を置き 「何言ってるのかな?朱雀くんと理央ちゃんはパートナーでしょ?由宇くんと臣くんたちと一緒。あ、でも書類上は理央ちゃんは息子になるんだよね?それで朱雀くんたら独占欲強いから…」 「嫌だっ!聞きたくないっっ。はっ…はっ…苦しっ」 麻弥の説明を由宇は途中でさえぎり、ショックのあまり由宇は過呼吸を起こした

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