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昼のひととき〝由宇 27歳編〝

瀬谷がレントゲン室から外来診察室に戻るとベッドに足を伸ばして座る祖父江の太ももの上に祖父江と向かい合って抱きつきスースーと寝息を立てるお尻丸出しの真白の姿が見え、瀬谷は声をかけるか迷った 「えっと……」 (困ったな、、) 居心地の悪そうな瀬谷に祖父江が気づき、カゴを指差し 「朱雀、悪い。そこのバスタオル取って?」 「バスタオル…これか?」 不思議に思いながらバスタオルを取る瀬谷が祖父江を見ると、祖父江は真白の頭を撫で優しい笑みを浮かべ 「痛かったみたいで少し騒いだがあやしてるうちに寝た。で、尻を隠してやろうにも動けなくてね」 「なるほど…」 納得した瀬谷は真白の下半身をバスタオルで覆い 「これでいいかい?」 「ああ」 「それでおもちゃは取れたのかい?」 「取れた。出血もない」 「それはよかった。…」 やや元気のない瀬谷に祖父江は気づき、首を傾げ 「どうした?由宇の状況、あんまりよくなかったのか?」 「あ…いや。画像自体は前よりはいい。が…ちょっと由宇と気まずくなってしまってね」 「ん?何があった?」 「麻弥先輩に理央のことをバラされてしまって…由宇が過呼吸発作を起こした」 「それは…。由宇のヤキモチか?」 「おそらく」 「はは。10年経ってもあいつは可愛いらしいな」 「同感だ」 2人は笑い合い、真白の寝顔を眺めて昼のひとときを過ごした

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