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由宇 甘えたい〝由宇 27歳編〝
由宇は今夜が不安で暗い表情で部屋へと運ばれていった。
(今夜って夜勤…東間 さんだっけ?前の入院の時にもいたベテランナースマンだけど淡々とした感じで怖そうなんだよな、、甘えていい人か分かんない)
その不安そうな表情に涼木は由宇を心配し、由宇に声をかけた。
「由宇」
「なぁに?大雅さん」
「臣、、今は休憩中だろうけど後で呼んでくるから」
「ん…、そっか。あんがとね」
(俺がやらかしたの知ったら臣にかなしい顔させちゃうな…会いたいけど、怖い)
「由宇…」
思ったよりも喜ばない由宇を心配し、涼木は困った顔をし由宇の名をつぶやき
涼木の顔を見た由宇はきょとんとして涼木を見つめ
「どうしたのさ?大雅さん。なんでそんな顔してんの?」
「なんで…って、、心配で」
「心配?そんなんいらないって。大雅さんは心配症だなぁ」
由宇の姿をベッドを引きながらチラッと振り返って麻弥は見、反省した。
(跳ね返ってくるし、もうちょい気の強い子かと思ってたけど全然違うな…もろい。この子の扱い方間違えたな、、ぼく。おちょくる感じの対応じゃなくてもっと優しい言葉と態度で接してあげるべきだった)
部屋に到着すると麻弥は気持ちを切り替えて笑みを作り、由宇に顔を見せ
「おつかれさま。疲れてないかな?」
「え?う…うん。だいじょーぶ」
由宇が部屋に帰ってくると白鷺が出迎え、白鷺と目が合った由宇は(怒られる!)と身構えたが、白鷺はそっと由宇に手を伸ばし由宇の額に手を触れ
「おかえり。思ってたよりは熱くないな?よかった」
「っ!?」
(な、なんで?怒ってない…?佐東先生もなんか柔らかい感じするし、どうしたんだろ。絶対、2人揃ったらお仕置き!とか言われると思ったのに、、これって…甘えていい流れ??)
由宇は甘え時に悩み、大雅・白鷺・麻弥をそれぞれ見つめ出方をうかがった。
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