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仲直りのハグ〝由宇 27歳編〝
由宇の質問に対し麻弥はバツの悪そうな顔をし
「う…。それは、ごめんね?」
「え?」
(なんで謝られてんの?俺)
麻弥に謝られた理由が分からず、由宇はきょとんとほうけた表情を浮かべ
「麻弥が怖くて一気飲みしちゃったんだろ?由宇」
「う…うん」
「ぼくが君のことを追いつめちゃったよね?もう怖がらせるようなことは言わないから許してくれるかな?」
「許して、って…。それは俺のセリフだと思う。あきれたでしょ?医者のくせして言うこともきけないし、ドジってさ」
「あー…どうしよ、時雨さん。ぼくのせいで由宇くんすごいブルーになっちゃってる」
「由宇。気にしなくていい。ちゃんと悪かったって考えて振り返りができてるから偉いよ、お前は。で、もうこの話はおしまいな?」
「偉い…かな?そう言われると思わなかったな…へへ」
照れくさそうに由宇が笑うと、麻弥は両手を広げ
「仲直りのハグしよ?」
「は?仲直りって…ケンカしたっけ?」
麻弥の行動に由宇はどう返していいか分からず涼木に救いを求めて、涼木を見つめ
「大雅さん、どうしたらいいと思う?」
「遠慮すんな。ぎゅってしてもらいな?好きでしょ?ぎゅっとしてもらうの」
「うん。好き、、」
由宇ははにかみながら体を起こして麻弥に抱きつきにいき、由宇の体が麻弥に触れると麻弥は由宇をきつく抱きしめてポンポンと由宇の背を優しく触り
「いい子」
「佐東せんせ…」
(甘い…な。なんだろ?香水でもないし、柔軟剤?シャンプーの香りかな?嫌いじゃないこの匂い)
すりすりと由宇は麻弥に顔を擦り付けて甘え、
涼木と白鷺は2人をあたたかく見守った。
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