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レモン 6 〝由宇 27歳編〝

「ちょ…待って、、待ってよー、時雨さん!ちょっと歩くの早い」 「俺が早いんじゃない。お前が遅いの」 由宇の部屋から出た時雨は足早に廊下を突き進み、時雨に置いていかれまいと麻弥も急いだがローターの振動が強く麻弥は廊下の手すりに手をつきしゃがみこんだ 「んっっ、んーッ…ぁ…コレってやばいかも。ローターの振動が強すぎる、、こんなのまともに歩けないって」 「何をやってる麻弥」 「だっだってー!ローターがぁっ」 「そんなん慣れっこじゃないのか?」 「こんなに強い震えなんて慣れてないよ」 「ふーん、そ。よかったな?気持ちいいってことだろ?」 「違うー…」 「ああっ?」 「あ、いや…えと違うこともないけど…っツラいんだよ!我慢できなくなる」 「パンツが汚れる。我慢してろ」 「無ー理ィーっ」 「ダメ。イクな」 「いじわる!!イきそうなのにっ」 「ちょっと反省してろ。頑張って我慢できたら家のベッドでうんとイかせてやる。だから、家まで我慢な?」 カチーー ローターのスイッチが切れ、刺激がなくなると麻弥は無表情になり 「え、、」 「ほら、医局に戻るぞ。我慢できるよな?麻弥」 「えーーっ。分かった…我慢、、するよ」 不満に麻弥は叫んだがすぐに頷き了承し、のろのろと時雨の後を追いかけ歩いた。

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