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初出勤2

「蓮…?」 「いらっしゃい、幸?白衣、似合ってるな」 「れ…蓮だって」 「俺の白衣姿なんて何度も見たことあるのにまだドキドキするか?」 「ま、まぁね。なんか…やっぱり普段と違う仕事の姿はドキドキする」 「来いよ。時間がない」 「うんっ」 幸は蓮に抱きつく。 「キスするぞ口開けろ」 蓮は幸の顎を持ち上げ口づけ、舌をなぞる 「ん…ん、っ」 「幸…ズボン、緩めるぞ?」 「うん…」 蓮はズボンの裾から手を忍ばせまさぐった 「…ふ、…くすぐった…っいた!痛い!なっ」 幸は叫んだ。 「緊張をほぐしてやるよ。ネットで買ったんだが…なかなかの威力らしいぞ。それつけたまんま午後行ってこい」 蓮は幸に小さな無線式ローターを仕込んだ 「なに…断りもなく挿れてくれてんの?!ありえんっ仕事できねーじゃん。こんなんっ」 「断りいれたらやだって言うのが目に見えてるからな。いい感じになると思うが?今日の幸、なんか顔がガチガチだし?ひとつ言うこと聞く約束だよな」 「う…だけどっ」 「ごちゃごちゃ言ってないで仕事へ戻る。後で病棟に向かうから楽しみにしてろ。あ〜そうだ。みぃには注意な?」 「me?俺に気をつけろってこと?オヤジギャグじゃん。初日から心折れそうだし」 「まあそのうち分かるさ」 幸はナカに埋めこまれたものに違和感を覚えながらぎこちない足取りで病棟へと戻った。 「午後もお願いします、えと…大澤(おおさわ)先輩?」 「やだなぁ。湊(みなと)の〝み〝でみぃちゃんって呼んでいいよって言ったのに。幸くん壁作るタイプ?よくなーい」 「いや!だって先輩をみぃちゃん呼ばわりできないって。猫じゃあるまいし!」 「かたいなぁかたいかたい!こーたんって呼ぶか?」 「なんで!?」 (ヤバイ…この先輩なんかおかしい?躁とかじゃないよな?) 「悪いな、来栖。みぃはいっつもこんなだから」 すかさず大澤師長がフォローをいれる 「同じおおさわで紛らわしいだろ?こいつが入った当時、まだ俺に師長の肩書きが無くてな。苗字で呼ぶと混同するって言うんで、あまりよくないがあだ名で呼びだして今にいたる」 「そういう経緯が…ちなみに師長は?」 「まぁくんだよ?本当はまぁたんがよかったんだけど拒否られてさ。たく、にぃにはかたいんだよ」 「もうその呼び方はやめなさい」 「なんで?減るもんじゃないじゃない」 「減る。確実に俺の師長としての威厳やらモラルがだだ下がりだ」 「ちぇっ」 「舌打ちするなよ、みぃ」 「こーたん、まぁくんがいじめる〜。助けて」 「って言われても…てか、兄弟なんです?」 「そういうことになる。愚弟ですまんな。12も年が下だからついつい甘やかしてたらこんなんに育って」 「まぁくん、もうおじんだもんね」 「おまえは30にもなるのに3歳児並みだ」 「むーっ」 「あ、あのっ兄弟喧嘩はそこまでにして仕事を教えてもらえませんか?」 「それもそうだな。まあ俺もまだ師長1年目だ。お互い慣れないことだらけだが無理のない程度にやろう」 「じゃあ。こーたん、行くよ〜」 「え?その、呼び方決定!?マジ?」 幸はトボトボと湊の後をついて看護師詰め所から病室フロアへと一歩出た。 二人が兄弟なのには驚いたがはじめてのフロアは緊張する

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