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大澤兄弟の秘密
一方、幸は重い足取りでため息をつきながら職場へと向かった。
湊に会うのが気が重い
「おっはよ〜」
トンと肩を湊に叩かれ、幸はびくついた
「ため息〜?ん〜…それって幸せ逃げるよ?なんて言う言葉もあるけど、まあ悪い空気は出しちゃいな」
「朝から元気ですね?先輩」
「元気だけが取り柄ですからっ。それはそうと更科先生にいじめられでもした?あの後」
「いや…そうじゃないけど」
「そ?僕は昨夜散々だった!」
縄の跡がついた手首を幸に見せつける湊
「え…それって」
「ん〜まぁくんにこってりやられちゃってさ。ひどくない?跡残ってるっつーの」
「ちょ…待って。兄弟で?まさか、えっちしてるの?」
「してるよ?じゃなきゃこんなとこ追いかけてこなぁぁんっ!?」
「こーら?朝から何話してんだ?お前は。まだ仕置きがいるか?」
「も、もういいって…だめ。止めてって…出してくれるんじゃなかったの?まだイかせてもらってないからすでにヤバいのにツラいって」
「昼まで我慢してろ」
「無理だって」
「貞操帯ついてんだから制服が精液まみれになることはないだろ?」
「今からの着替えどうすんの?」
「トイレを使え。スイッチは切ってやる」
「分かった」
とぼとぼと湊はトイレへと消えていった
「いや見苦しいもん見せたな…」
「あ…いえ。貞操帯ってあれですよね?えっちな道具。その…いつからなんです?」
「あいつが20歳の時だよ。無理矢理俺に乗ってきやがってそっから無し崩しにこうだ。やめさせようと酷くしてやっても悦びやがるし…どうしたらいいか悩みつつもう10年だ」
「縛るんですか??」
「あ?ん〜まぁな。綺麗なんだ…あいつ肌が白い方だから赤が映える」
「お仕置きとかじゃなくそういうプレイなの?…」
「そうなるな。そういうのもフラッシュバックしたりするか?」
「わかりません。お仕置きで手縛ったり…逃げれないように拘束されたりはあるけど…気持ちよくなるためにしたこと無いです」
「例えばだが、、湊が犯されてるのを見てみるか?」
「え?」
「翠ってのがめちゃくちゃにされてたらせいせいするんじゃないか?」
「え〜…それは試してみないと分からないけど、でも」
「遠慮するな。来栖の治療の助けをするのは指宿先生との約束だからな。実は勤務調整して明日からみんな2連休だ。うちに泊まりにこい」
「決定なんですか!?みんなって?」
「俺。湊、指宿先生に来栖、それに更科先生だ。指宿先生の彼氏も招待したが来るかは分からない」
「な、だってそんな急に」
「更科先生には指宿先生が伝えてるはずだから大丈夫だ」
「う…ぅう…わかりました」
「じゃあまた詰所でな」
強引さに泣きそうになりながら幸は頷いた
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