11 / 25

大澤兄弟の秘密

一方、幸は重い足取りでため息をつきながら職場へと向かった。 湊に会うのが気が重い 「おっはよ〜」 トンと肩を湊に叩かれ、幸はびくついた 「ため息〜?ん〜…それって幸せ逃げるよ?なんて言う言葉もあるけど、まあ悪い空気は出しちゃいな」 「朝から元気ですね?先輩」 「元気だけが取り柄ですからっ。それはそうと更科先生にいじめられでもした?あの後」 「いや…そうじゃないけど」 「そ?僕は昨夜散々だった!」 縄の跡がついた手首を幸に見せつける湊 「え…それって」 「ん〜まぁくんにこってりやられちゃってさ。ひどくない?跡残ってるっつーの」 「ちょ…待って。兄弟で?まさか、えっちしてるの?」 「してるよ?じゃなきゃこんなとこ追いかけてこなぁぁんっ!?」 「こーら?朝から何話してんだ?お前は。まだ仕置きがいるか?」 「も、もういいって…だめ。止めてって…出してくれるんじゃなかったの?まだイかせてもらってないからすでにヤバいのにツラいって」 「昼まで我慢してろ」 「無理だって」 「貞操帯ついてんだから制服が精液まみれになることはないだろ?」 「今からの着替えどうすんの?」 「トイレを使え。スイッチは切ってやる」 「分かった」 とぼとぼと湊はトイレへと消えていった 「いや見苦しいもん見せたな…」 「あ…いえ。貞操帯ってあれですよね?えっちな道具。その…いつからなんです?」 「あいつが20歳の時だよ。無理矢理俺に乗ってきやがってそっから無し崩しにこうだ。やめさせようと酷くしてやっても悦びやがるし…どうしたらいいか悩みつつもう10年だ」 「縛るんですか??」 「あ?ん〜まぁな。綺麗なんだ…あいつ肌が白い方だから赤が映える」 「お仕置きとかじゃなくそういうプレイなの?…」 「そうなるな。そういうのもフラッシュバックしたりするか?」 「わかりません。お仕置きで手縛ったり…逃げれないように拘束されたりはあるけど…気持ちよくなるためにしたこと無いです」 「例えばだが、、湊が犯されてるのを見てみるか?」 「え?」 「翠ってのがめちゃくちゃにされてたらせいせいするんじゃないか?」 「え〜…それは試してみないと分からないけど、でも」 「遠慮するな。来栖の治療の助けをするのは指宿先生との約束だからな。実は勤務調整して明日からみんな2連休だ。うちに泊まりにこい」 「決定なんですか!?みんなって?」 「俺。湊、指宿先生に来栖、それに更科先生だ。指宿先生の彼氏も招待したが来るかは分からない」 「な、だってそんな急に」 「更科先生には指宿先生が伝えてるはずだから大丈夫だ」 「う…ぅう…わかりました」 「じゃあまた詰所でな」 強引さに泣きそうになりながら幸は頷いた

ともだちにシェアしよう!