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第23話

「お疲れ様です、お先です」  「明日も、よろしくね!」  「ッス……」  午前三時三十分前、自分の割り当てられた時間が終わり主催者側のスタッフに挨拶して、用意してもらったコテージへと帰る。  簡易な鍵を開けて、コテージの中ヘ。  そのままベッドへとダイブする。  …………。あ~~~、疲れた。  着替えるのも億劫で、パンツのポケットに入れていたスマホを取り出し、充電だけする。  本当、あの人達恐ろしい位に酒勧めてくるな………。  ゲストで呼んだ俺を接待してくれるのは嬉しいが、とんでもなく酒を勧められる。  今日もプレイする前から、ビールの嵐。  後半は何故かワインになっていた。  夕飯、あんま食べらんなかったから酒が回る~~。  充電しているスマホを、自分の方に引き寄せて画面を開く。  ラインを出せば、晴人からメッセージが届いている。  何事かと思えば『もう寝る。おやすみ!文也も早く寝ろよ!』だ。  それが俺がプレイしている最中にきていた、晴人からの最終メッセージ。  俺はそれに返信を返す。  『今終わった。疲れた、寝る。おやすみ』  それだけ打って、ベッドへ仰向けになる。  もっと色々打ちたいけど寝てる晴人がもし起きて、そのまま寝られなくなるのもなぁ。と、いつも最後に打つラインは簡単になってしまう。  本当はこの時間帯にラインを送るのもしたくないが、晴人的には何時でもいいから返信するようにと釘を刺されてしまった。  なら、送るしかないだろう。  風呂は………、入る気力がもう無い。  明日、朝一に近くの温泉に行って入ろうと、パンツの前だけくつろがせ布団を自分にかける。  野外イベントの立地は結構良いところだ。  普段はキャンプ場として利用できる所らしい。  主催者側はDJとスタッフにはコテージを開放していて、結構綺麗な部屋になっている。  お客は各自でテント持参で参加していて、お客のいる場所とコテージは区画が少し離れているので、コテージ側は結構静かで過ごしやすい。  トイレは付いているが風呂は無く、近くに温泉施設がある為、来ているお客やスタッフ等は皆この温泉を利用している。  やっと明日で終わり。  出来たら終わり次第車を走らせて帰りたい。明日は昼過ぎに回す事になっている。スムーズにいけば夕方頃には家に帰れるが………。  まぁ、無理か………。片付けなんかも手伝わないと駄目だしな。来年もまた呼んでもらえるように、良いとこ見せとかなきゃ。  前にも一度、引っ越して直ぐ位の時に、今みたいに何日もイベントで家を開けた事がある。  その時も結構堪えたっけ。  まぁ、基本的には寂しがり屋の自分が誰かに傍にいて欲しい人だからかもしれないが。  だから、セフレも切れたことが無いしな。  誰かと繋がっていないと無理。  一人で何日も過ごすとか、マジで苦痛だ。  実家でも誰かしら家にいたから、そのへんも影響していると思う。  「長ぇ~~~……」  呟いた言葉は、広いコテージの部屋に吸い込まれて消えた。

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