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第11話
シンが週末帰ってくると、シンの「手助け」をするのが恒例になった。
太腿や尻でシンがイクまで擦りあげられ、「お礼」だとシンの手でイカされる。
キスもないし、ペニス以外はオレの腹を撫でる以上のことはしてこない。
だから、まあ、「手助け」なんだと思えた。
カウンセラーがする「処理」と何が違うんだと思ったけれど、でもこれはセックスじゃないから。
友達同士でオナニーし合うのと同じだと。
家族はオナニーし合ったりしない、ということには目を瞑る。
でも、あんまりシンがオレのヘソの中に指を挿れて、やらしくそこを指で揺らしたりするし、それに合わせてゴリゴリ硬いの尻のとこで擦りあげたりするもんだから、シンがへそに指を挿れるだけで、ひくんと身体がふるえるようになっちゃった。
尻の穴もなんかそこで擦られる度に、変になる・・・
でも、耳たぶ齧られたり、首筋を舐められたりはするけど、まあ、それくらい、だからこれはセックスじゃないから。
「キョウちゃん、可愛い・・・」
そう言われながら、ペニスを扱かれイカされる。
イっても止めて貰えないで、わけわかんなくされるのが当たり前で、精液じゃないものを出させられるまで弄られる。
潮って言うんだと教えられて、なんで13のくせにそんなの知ってんだ、と怒ったけど。
「学校のアルファは、まあオレ以外は非童貞だからね、まあ、アルファ同士でエロ話なんかあんまりしないけど」
と、セックスが当たり前のアルファの中で「我慢してる」アピールをされてしまうと、なんか、まあ、色々良いかな、と思わされてしまう。
アルファの強い欲望が、こんなオナニーの延長みたいなんで解消できないような気もするけど、と言ったら
「キョウちゃんとセックス出来るなら、他にはなんにも要らないよ。セックスさせてくれる?」
とか言われるから、何にも言えなくなったし。
「キョウちゃん、キョウちゃん、大好き」
そう言われて、抱きしめられるのは相変わらずなんだけど、何も変わってないと言われたらそうなんだけど。
シンにされたことを思い出しながらオナニーするようになってしまったし、なんか自分でしてると・・・もの足りなくなってしまったのとか。
これはオレにとって良くないことではないかと思い出した。
このままだとヤバい。
シンとこんなことずっとはしてられないのだ。
シンは、オメガと番になるのだから
シンのオメガへの嫌悪、それを取り去ってやらないといけないのかも。
オレは色々考えることにした。
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