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第39話

【シン】 キョウちゃんの看病で週末は終わってしまった。 自業自得なのは分かってる。 でも、キョウちゃんの世話はとても楽しかったので、楽しんでしまった。 服着せたり、お風呂入れたり、食事食べさせたり。 お風呂でちょっとだけイタズラしたけど、乳首とキスで甘いイキさせただけなのでセーフだ。 キョウちゃんはエロい。 最高にエロい。 絶対に言わないけど、オメガよりエロい。 「言ってるじゃないか、クソガキアルファ!!人と比べるのはゲスがすらことだぞ!!」 運転席でユキ先生がキレる。 「先生に言ってるわけじゃねぇーもん。先生が勝手にオレの一人言聞いてるだけだろ」 オレは鼻で笑ってやる。 ユキ先生はオレを迎えに来た。 というより、キョウちゃんからオレを引き離しに来た オレが学園に戻らないと言い出すのを心配したのだ。 先生の仕事はオレを立派なアルファとして社会に送り出すことなので。 アルファなので成人扱いだが、あくまでも成人扱いであり、あの学園を卒業することはアルファに定められたことなのだ。 まあ。 それにはそれなりの理由があるが、そこはアルファの存在に関わることなので公にはされてない。 キョウちゃんと離れたくないとオレが言い出す前に車で 迎えに来たというわけだ。 帰りたくなかった。 キョウちゃんを愛でて暮らしたい。 今回はやりすぎたけど、キョウちゃんを抱き潰し、介抱しまた抱き潰す毎日だけを送りたい。 キョウちゃんはどんな状態でも可愛い。 結腸までぶち込んで、泣きわめきながら失禁してるのとか最高だった。 「初めてのベータ相手にそこまでしたの?最低」 思ったことを口に出してしまったらしくユキ先生に蔑みの目で見られた。 「キョウちゃんは許してくれるからいいんだよ!!」 オレはへの字に唇を曲げる。 キョウちゃんが可愛くてやりすぎてしまう。 オメガのように扱いはしないが、どうしても、やりすぎてしまう。 ぐちゃぐちゃになって、おかしくなってるキョウちゃんは最高なのだ。 オレのことしか考えられなくなってて、恐がってて、でも感じまくって、泣いてて、最高に可愛すぎる。 痛がって泣いてる姿に可哀想だと思いながら、それ以上にそんなキョウちゃんを見れることに感動してしまうのだから仕方ない。 許してくれる。 オレだけに許してくれる。 それに更にクる。 でも、ボロボロになったキョウちゃんを見て、心を傷つけてしまったのではないかと思って怖くなった。 おかしくなってオレだけのことしか考えられなくなって、セックス中毒になるキョウちゃんはオレ的には最高だが、本当にそうなってほしいわけではない、というか、それは望んじゃいけないと線は引いている。 それにキョウちゃんは。 そのままで最高だから。 だから、壊したくはない。 壊れたとしても愛しているけれど。 怖くなって先生を呼んでしまった。 人間のココロなんてものはアルファには一番遠いから。 オメガはオレと違って人間だ。 凄まじく丈夫だけの。 ちゃんとキョウちゃんに寄り添える。 先生に心の具合を診てほしかったのだ キョウちゃんが「壊れない」と言ってくれて良かった。 キョウちゃんらしくて良かった。 オレを守ってくれるのだ。 先生からも今のところはまあ、大丈夫だろ、とのことで でも。 もうやり過ぎない。 ハジメテだったからハメを外したのはある、が2度とはしない。 そのために。 信号待ちで車が停まっていた。 オレは助手席から運転してるユキ先生へと手を伸ばし、着ていたトレーナーの裾から手を入れて先生の乳首を見つけだし、指先でなぞった。 女みたいに良く発達したオメガの乳首だ。 可愛がってぷっくりしてきたとは言え、キョウちゃんのささやかな乳首とは違う。 だからこそ、キョウちゃんの乳首はいい。 似ても似つかないからいい でも、オメガの乳首は乳首で楽しいのは事実だ。 指先で捏ねる。 んっ はぁっ 先生は喘いだ。 そして怒ったようにオレを見た。 オレは笑ってまたゆっくり指先で撫でてやった。 ああっ 先生は今度は声を上げた。 ガクガク腰が震えてる。 アルファに触れられたならオメガは誰でも感じる。 「クソガキ、クソアルファ」 先生は毒づいた。 でも、目がもう潤んでる。 「させてくれる気だったんでしょ。どうせ。でも学園に帰るまでオレ待てない」 オレは言った。 先生はバカにしたような目でオレを見たが、オレがやんわり胸をもむと腰を揺らしてまた喘いだ。 「しなきゃ、収まらない」 オレの言葉に先生は舌打ちして。 でも。 信号が変わった時、学園ではなく、一番近くのホテルへと向かってくれていた。 これは。 これは。 必要なことなのだ。

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