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第15話

無言の車内に漂う気まずい空気。縛られたままの俺。 《やばい、トイレ行きたい……》 「あ、あの……紫恩さん……?」 「……」 俺はわかった。この人を怒らしてしまっているということを。諦めずにもう一度声をかけてみる。 「あ、あの……!!!おい!!!」 「あ?」ギロっと俺を睨む目は恐ろしいとかそんな次元じゃないくらいのものだった。 「と、トイレ……行きたい……です」 「あ?なんだお前。さっきので興奮して1人で抜こうって?絶対行かせねーよ」 「いや!俺本当に漏れそうなんです!抜くとかじゃなくて!本当に!トイレ……漏れそう助けて……」 ルームミラー越しから俺を睨みながらニヤリと笑う。 「俺が飲んでやろうか?」 「いやさすがにそういうプレイは無理ですって!勘弁して下さい」 俺の言葉にキキーっと急ブレーキをかけてどこかへ止める。その拍子に椅子から転がり落ちる。 「いって……」運転席から下りてどこへ行くのかと思えば俺がいる後ろの席に乗り込んできて俺を片手で持ち上げた。 カチャカチャとなにか音がし音がする方を向くとベルトを外す男。俺ここでヤラれちゃう感じ?そうこの勘は大当たり。縛られてることをいい事に俺のベルトを外し、ジーッとチャックの音が無言の車内に響き渡る。 「ちょ、ちょっと……ま、まじすか……?」 「……どこまでヤラれた?」俺の穴を触りながら 「ここは?綺麗なままか?」とだんだん深くなっていく指が俺をゾクゾクさせる。 「な、なにもされてないですから」と言う俺の唇を触りながら「ここは?」と睨みをきかす。 何も答えない俺に察して「そうか」と言った瞬間、髪をグイっと引っ張られる。 「消毒がてらに俺が調教してやろう」男の舌が俺の舌と絡み合う。俺の穴を男の指によって乱されていく。 「お前の気持ちいいとこはココだな」そこを探り当てられ、攻めまくられ電気が走る感覚が俺を襲う。 「もういいか」そう言って男の物が入ってきた瞬間、違和感と同時に今まで感じたことのない気持ちよさが俺を惑わす。「一緒にイこうか」耳にかかる吐息と漏れそうな小がさらに興奮させ激しくなると同時にお互い達成した。終わってもなお不機嫌な男は俺の髪を引っ張ったまま俺に言った。 『俺に飼われるか?一生出れないように俺が死ぬまで一生飼ってやるよ。いや俺が死ぬ時もお前は道連れだ。俺と共に生きて俺と共に死のう』

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