43 / 104
第43話
「ちょ!ちょっと待って!」
「何を待つんだ?」
この広い風呂場で俺を食おうとしている。近付いてくる男に後退りしていたら風呂の中へ落ちていった。
「うわー!」
「ふーん?風呂の中でしたいのか」
全然違うよ?俺の気持ちは無視してそのまま風呂に入ってくる。俺をヨイショと自分の膝の上に乗せてとろけるようなキスをしてくる。だんだんと俺の物に手が触れる。
「ビンビンじゃねーか」
「……うるさい」
「かわいいな」
男の甘い声と久しぶりだということもありかなり興奮する。俺のそれに応えるように男の物を触る。
「下手くそ」
「俺もそれなりに女気持ちよくさせてたのに」
「今抱かれてんのは俺だろ?いちいち過去の話すんじゃねえよ」
俺の発言が気に入らなかったみたいで俺を立たせて男に穴が丸見えの状態。自分の指を舐めてそれを俺の中へ入れてくる。
「ココだな」
その一言で全身に電気が走る感覚がする。
「……んんっ……死ぬって……あっ……」
「まだイクなよ」
まだ始まったばかりだというのにテクニックのせいで既に出そうだ。気持ちよすぎて腰も勝手に動く。
「腰なんか動かして……俺のが欲しいんだな。お望み通りくれてやる」
男の物が入ってくる感覚。ヤバい……!これ以上動かれたら本当にイッちゃいそうだ。俺の呼吸と合わせるように腰を動かす。それがまた俺を興奮させていく。腰を動かすと同時に乳首も攻められ唇も重ねているこの状況に俺は我慢出来すぎにイッてしまった。すると俺の向きをクルっと変えて耳元で囁く。
「誰が勝手にイケって言った?」
「……我慢できなかった……」
「我慢するんだよ。もう1回だな」
「もう無……んっ……あっ……」
俺の穴を掻き乱す手が熱くておかしくなりそうだ。
「入れるぞ。今度は激しいのがいいよな?」
そう言って激しく俺をおかしくさせる。
「一緒にイクぞ」
「んんっ……あ……んっ……「「あっ……」」
「我慢できたな、いい子だ」
そう言って俺のおでこに優しくキスをする。うん、幸せすぎる。なんだこの幸せは……今までこんなに誰かを好きになったことなんて1度もないのに。知れば知るほどこの男の中からハマって抜け出せなくなっていく。俺……こんなに重い人間だったか……?
「好きだよ琉生」
「え……?」
好きと言われた瞬間、好きと言われることがこんなに嬉しいことなのを初めて知った。俺、思った以上にこいつにハマってる。めちゃくちゃ好きだ。
「……俺も……す……き……かも???」
俺の言葉に目を丸くしてる紫恩さんが死ぬほど愛おしい。
ともだちにシェアしよう!