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第19話 おまけ。R18
橘と喧嘩した。
事の発端は、俺がしているアダルト配信だ。
橘とパートナーになった事で、完全にアダルト配信ができなくなったワケだが……。
先日、社長にその旨を電話で話した。
『おぉ~、おめでとう!前、言ってた振られたって人?』
電話口でとても嬉しそうにそう言ってくれた社長に
「まぁ……、そう」
恥ずかしさにむず痒くて、ボソボソと呟いた俺に
『で、もぅ配信できないってか?』
俺が電話してきた理由を、社長から先に言ってくれる。
「そうだな……、ちょっともう配信は難しいんだ……」
『だよね~、……ウ~ン、けどヨルってうちで一番の稼ぎ頭だったわけよ』
社長からそう言ってくるのは何となく予想ができていた。
ダイナミクスでなおかつSub性の俺は、男女、年齢問わず幅広い層に人気があると昔社長に言われた事がある。
俺が始めた事で、社長の会社でもダイナミクスのキャストが増えた事も事実で……。
引き留められるか?と、少し身構えた俺に
『だからさ、最後の挨拶だけはキッチリして欲しいワケ』
と、社長が言う。
「え?」
引き留められるかと思っていた俺に、違う提案をしてきた社長は
『え?……、もしかして私が引き留めるとか思った?』
少し面白そうに笑いながら社長が言うので
「………、思った」
素直に言った俺に、社長は電話の向こう側で、キャハハッとひとしきり笑って
『あんたの中の私って、結構鬼畜なイメージなのね。あ~、可笑しい!てか、そんな事言うわけ無いでしょ?キャストが幸せになるのが一番!』
そう言ってくれるので俺は
「……、ありがとう」
と、一言。
『でもね、さっきも言ったようにヨルって人気だからさ、フェードアウトだけは止めて欲しいの。だから簡単でも良いから挨拶して欲しいのよね。できそう?』
「それってさ………、プレイ無しでも良いって事?」
一番気になるのはそこだ。
できればもう人前でプレイはしたくない。
『あ~~~……、まぁできたらして欲しいけど、それってもうヨル個人の問題じゃ無いじゃん?だから本当に挨拶だけでも良いよ~』
社長からそう言ってもらえて安堵する。
ホッと胸を撫で下ろしていると
『ま、してくれても良いけどネ。最後の最後でメッチャ稼ぐ子もいるし』
ダメ押しで言ってくれてるのは解るが
「イヤ……、挨拶だけにする」
と、呟くと
『オッケ、オッケ~、じゃぁ都合の良い時に配信宜しくね!』
そう言って、社長はアッサリと電話を切った。
でだ。
その事を橘に伝えると
「は?駄目に決まってる」
と、話の内容も聞かずにスパッと一刀両断。
「イヤ、別にプレイするとかじゃ無くて……」
「当たり前だ、そんな事したらどうなるか、君が一番良く解ってると思うが?」
不機嫌丸出しで、睨みながら俺にそう言ってくる橘に、俺は
「ケド……、社長にはお世話になったし……、辛い時に生活できたのも配信のおかげだし……」
そうだ。橘と出会う前に俺はこの配信で生活出来ていた。それに引きこもりでDom嫌いの俺の気持ちを尊重してくれて、色々アドバイスしてくれたのも社長だった。
「…………、好きにしたら良い」
これ以上俺とこの話はしたくないと、橘は嫌そうな顔を俺に向けてどこかに行ってしまう。
「橘ッ……!」
俺は引き留めようと名前を呼ぶが、無視されてしまった。
以前橘に俺がアダルト配信のヨルだとバレた時に、舌打ちされた事がある。
その時はなぜ橘に舌打ちされたのかワケが解らなかったが、後日聞いた時に、気になる人が知らない輩に痴態を晒すのが気に入らない。と言っていた。
橘は存外に嫉妬深い。
だからこの話を言う時に、俺の中では散々悩んで打ち明けたのだ。
しようと思えば、橘に言わなくてもできる。だけどちゃんと話そうと思ったのは、俺の中で橘が大切な人だからだ。
「………、少しくらい聞いてくれても良いだろ……」
一方的に駄目だと言われて話を終わらされれば、俺になす術は無い。
その日はそれで終わった。
で、次の日からの橘の態度があからさま過ぎた。
俺を徹底的に無視するし、俺を空気として扱う。
何日かは俺も橘と向き合おうと試行錯誤しながら橘に話しかけたり、機嫌を取ろうとしたが………。
二日前、いつものように橘の自宅に仕事で来た俺はリビングのテーブルに一枚の置き手紙を見つける。
『今日から出張に行く、帰りは四日後になる』
とだけ書かれた紙。
……………、切れたよね。流石に。
だから俺は今日、配信をしようと決めた。
流石にプレイはしないが、最後に挨拶だけしてちゃんと終わろうと思う。
まぁ、挨拶だけだし時間はかからないと思うので、橘にバレる心配も無いかなと……。
一応、アイツも俺の配信のリスナーだったということは知っている。
けれどアイツは今出張中だし、もし万が一俺の配信を見ても流石に俺の自宅まですぐには来れない。
何度かこっちが話をしようと持ちかけたのに、無視した挙げ句置き手紙一枚で出張を知らせる奴には、こっちもこっちなりのやり方でやらせてもらうッ!
今の時刻は夜の二十三時前。予告は二十三時から配信と、ギリギリで出した。
橘が帰ってくるのは、明日。
俺はチェストに置いてあるマスクを顔に着けると、パソコンの位置や諸々の準備を始める。
◇
「こんばんは、ヨルです。……、聞こえてますか?……あ、聞こえてます?ありがとうございます。こんばんは」
夜、二十三時。
チェストに置いたパソコンに向かって、俺は配信を始めた。
今日もマスクから下を映して、いつものTシャツにボクサーパンツの出で立ちでは無く、ちゃんと下もスウェットを穿いている。
「アハッ……、そうですね。お久し振りです」
久し振りに配信を始めると、バババッと画面に文字が踊る。
向こう側で、心配してくれていた人や、喜んでくれている人がほとんどで、俺はマスクの下で笑顔になっている。
「最近も前と変わらず外出は苦手で……、引きこもってますね。……、そうです、相変わらずです。あ、けど仕事も始めましたよ?」
その発言に、文字の量が増えて
「何してるか?……イヤ、そんなたいした事ではないですけど……、自分的には大きな一歩でしたね」
何の仕事をしているのかは伏せて、近況を報告する。
そして、本題へ。
「で、予告でもお伝えしましたけど……」
と、切り出すと画面の文字が、『え!?仕事を始めたのが重大報告なんじゃねーの?』と多数文字が乱立する。俺はその文字に苦笑いしながら
「イヤ……、違うんですよね……」
ハハッと笑って
「実は、最近ですけどパートナーができまして……」
少し照れながら呟いた俺に、察しの良いリスナー達からは『え………、引退か!?』と文字が一斉に画面に溢れる。
カチャッ。
そうです。と言おうとしたところで玄関が開く音?がして、俺は部屋の扉に視線を向けるが……………、まさかな。出張中だぞ?
愛猫のティーかルゥが大きな音を立てただけだ。
と、自分に言い聞かせて画面に向き直り
「あ~、すみません……」
ガチャッ。
今度は間違い無く部屋の扉が開く音に、俺は後ろを振り返ると、そこにはスーツ姿の橘が立っていて……
「……………ッ、は?……、イヤ、は?なんでッ!?」
橘を目視して、俺は動揺してしまうが、あっちはスタスタと俺に近付いて来ると、俺の後ろにあるベッドに腰掛け
「kneel」
あからさまに不機嫌な声音で一言俺にコマンドを言う。
ドクンッ。
橘の圧に、俺はパソコンの画面から体ごと後ろにいる橘の方に向くと、脚の間に体を入れて太腿に顔を乗せる。
俺がコマンドに従うと、一度俺の頭を撫でてから着ているジャケットをバサリッと脱いでベッドへと放ると、一度大きく溜め息を吐き出しながら締めているネクタイをシュルッと引き抜き、外す。
「………、私は君になんて言ったかな?」
橘が口を開き、俺に向かって静かに言葉を紡ぐ。
……………ッ、ヤバい。ブチ切れてる。
橘の圧が怖すぎて、何も言えないでいる俺に、橘はもう一度
「私は君になんて言った?」
「……………ッ、駄目だと……」
「で、何してる?」
「………………」
また黙りになった俺に苛ついたのか、俺の頬を置いている太腿をトンと揺すり
「聞いてるんだが?」
威圧的な言い方に、俺はソロリと視線を上に上げると、無表情の橘の顔と目が合う。
俺はマスクの中で、ハク。と空気を噛み
「…………、配信、してます……」
と、答える。
素直に答えた俺の頭を再び橘はスリッと撫でると
「両手を出せ」
有無を言わさない物言いに、俺は言われた通り両手を前に差し出すと、橘は持っていたネクタイで俺の両手をひとまとめに拘束してから
「私の太腿の上でCrawlしろ」
と、呟く。
言いながら橘は深くベッドへ座り直すために一度俺の顔を退かして座り直すが、俺が固まったままになっているので、もう一度
「ヨル、Crawlだ」
と、告げる。
Crawlは『四つん這い』のコマンドだ。橘の脚の上でその体勢をとるのは……。
けれど先程の橘の顔を見る限り、そうしなければならないのだろう。
俺はゆっくりと立ち上がり、ベッドの上に座っている橘の太腿を跨いで四つん這いの姿勢になると、指先で頬を撫でられる。
橘は四つん這いになった俺の背中を指先でなぞり、横にスライドさせ、そうして俺が穿いているスウェットと下着を一緒くたに掴むと、そのまま下へとおろし俺の脚から引き抜く。
一連の流れを画面の向こう側の人達に見られているのだ……。こんな恥ずかしい姿を……。
バシッ!
「イッ……!てぇ……」
橘は突然、俺の臀部を手の平で打ち付ける。その衝撃に俺は素直な感想が口から漏れるが……。
バチンッ!バチッ、バシンッ……。
橘は無言で何度も俺の臀部を打つ。
「ッ!……ッ、……グゥッ……」
声を漏らさまいと、打たれるたびに俺は息を詰める。だが橘は容赦無く力いっぱい俺の臀部を叩くので、途中から打たれたところが熱を持ち始め、ジンジンとしてくる。
叩くリズムが一定の為、次がくるのが解ると少し臀部に力を入れて次の衝撃を予想していると
「あ゛ッ……?」
橘は打たずに、スリリッと臀部を撫でてから、ギュッと力を込めて片尻を掴む。
「ン゛ンゥ~~ッ……!」
「………、気持ちいいな?」
橘の言うように、掴まれたところからビリビリと緩い電流が流れたように気持ち良さが広がっていく。
「ァ……ッ、なん、で……」
戸惑うように呟き、気持ち良さにガクガクと太腿が震えて、俺は姿勢を保てなくなると橘の脚の上に下半身を乗せてしまう。
「腰が下がってる、上げなさい」
橘の一言に、俺は震える膝に力を入れて腰を再び持ち上げ、先程同様四つん這いの姿勢を取ると、後頭部に橘は小さくキスを落とす。
叩かれて気持ち良いとか……、グルグルと動揺している俺を残して、橘は再び臀部を打ち始めた。
「痛いだけじゃないはずだ」
打ちながら橘が呪文のように俺に囁く。
熱くて痛いはずなのに、打たれる度に緩くビリビリと感じる甘い感覚を俺は拾っていく。
「あ゛ッ……ッゥ……、ンァ゛ッ……、ヒッ!」
「勃ってるな……?」
橘は叩きながら俺のモノを掴み、そう呟くと、掴んだモノをユルユルと扱き始める。
「ンウゥ~……ッ」
俺は信じられずに顔を腕の間に入れ、自分の下半身を見詰めると、扱かれている自分のモノは確かにバキバキに勃起して鈴口から先走りが溢れていて……。
……………ッ、嘘、だろ?
叩かれて興奮している自分の体が信じられなくて、ヒクリと喉が鳴る。
俺の反応に橘は微かに笑うと
「今度は私の太腿に座ってくれ」
熱を帯びてジンジンする臀部を優しく撫でながらそう俺に囁き、握っているモノから手を離して、ベッドに放ったジャケットを手繰り寄せゴソゴソとし始め、何かを取り出している。
俺はユルユルと起き上がり、橘と向かい合う形で脚を跨ごうと肩に手を付き自分の脚を伸ばすと
「反対向きだ」
そう言われ固まってしまうが、目が合った橘の顔は俺に有無を言わせなかった。
俺はパソコンの画面の方に体を向け、橘の太腿を跨いで座ると
「手は私の首に回してくれ」
耳元で呟く橘の吐息で、首筋に鳥肌が立つ感覚。
言われるがままに俺は縛られた両手の輪っか部分に橘の頭を入れる形で手を首に回す。
「ヨル、Stayだ。私に体重をかけなさい」
そう呟かれ俺は素直にジッとして橘に体重をかけるようにもたれると、後ろでまた橘がゴソゴソとしているので
「何、して……」
首を横に向け、視線の端で橘が何やら手にシュッ、シュッ、と泡で出てくる液体を吹き付け、更にはシートで手を拭いている。
次いでは箱から取り出した片方の先端が金具で留めてある細長いチューブみたいな物にも先程と同様の手順を踏み
「流石に萎えたか」
と呟きながら手に何かを出している。
「何?」
「ん?ゼリーだ」
一言短く言い放ち、片手に俺の萎えたモノを掴み、もう片方の手には金具が付いていない細長いチューブを持ってそのチューブを俺の萎えているモノの先端にあてがう。
「な、……ッ、何ッ?」
「動くなと言っている」
萎えているモノを持っている指先には、先程橘が言っていたゼリーが塗られているのか、亀頭全体にそのゼリーを塗付け、俺の腹から直角になる角度で固定すると、親指と人差指で鈴口を拡げていく。
拡げた鈴口にもう片方の手に持っていたチューブを俺のモノを引っ張りながらゆっくりと挿入し始めた。
「イヤ……ッ、なぁッ、何、して……」
入れられた事の無い物を、入るはずも無い所が受け入れている事に、俺は身動いでしまうと
「解らないのか?Stayだと言っている」
少し強くコマンドを放つ橘に、俺はハッ、ハッと短く息を吐き出しながら、食い入るようにその行為を見詰める。
チューブにもゼリーが塗られていたからか、ゆっくりと挿入されているからなのか、さほど痛みを感じずにズッ、ズズッと俺のモノはチューブを飲み込んでいく。
一度チューブが行き止まりみたいな感じで入らなくなったが、橘はチューブの角度を器用に変えると、再び少しづつ飲み込まれていき、俺は自分の尿道に、入れられた事の無い異物が入っていく感覚と視覚に、ハァッ、ハァッと息を荒くし、その光景に興奮してしまい、恐怖に萎えていたモノが徐々に硬度を増す。
と、………。
突然チューブが何かにあたった途端、ビクンッと俺の体が跳ねた。
「ン゛ッ……、イ゛~~~ッ!!」
強烈な快感に俺は喉を仰け反らし、体に力が入ってしまう。
「ここか?」
言いながら橘は金具が付いている方を摘むと、チューブをユルユルと揺らす。途端に体の内側から射精したような感覚が下半身全体を包み込む。
「ヒィ゛、ギ……ッ、なに……、コレ゛ぇ……ッ」
「気持ち良いな」
俺の反応に楽しそうに橘は呟き、執拗にチューブを揺すり始める。
「ア゛~~ッ、ィヤ゛ッ!……、止めッ」
「止めて良いのか?」
意地悪くそう呟いて、俺の項にチュッ、チュッと何度もキスをする橘に
「や゛め、で……ッ、あ゛ッ、あ゛~~~ッ!ヤ゛ダッ……」
経験したことの無い快楽は、恐怖と痛みに似た感覚を伴う。
俺の腹筋は気持ち良さにブルブルと痙攣して、マスクの中では無意識に唾液が顎を伝っている。
ぎ、持ちッ……良い……ッ、~~~ッ、怖い、……、イィッ!……ッ、こんな、のッ、無理……ッだ。
「止めてるぞ?」
耳元で橘の声。
俺は、橘の言っている意味が解らず、首を下に向けると、橘が言っている通りコイツはチューブを揺らしてはいない。
けれど、ずっと快感は続いていて俺は混乱する。
「あ゛?なん、で……ッ?……、なんでぇッ……イ゛、ギィ~~ッ……」
「君が自分でしてるんだ、ホラここが揺れてる」
言いながら橘の指が後から伸びてきて、スリッと俺の内腿を撫でると
「気持ち良くてずっと痙攣してるな?」
楽しそうに呟いて、Tシャツの上から俺の肩口に橘は噛み付く。
気持ち良さに痙攣している振動を拾っているのと、金具が重りの役割をしていてガクガクと動く度に先端が震え、中でずっとチューブと前立腺が小刻みに触れ合い射精に似た感覚と、中でイっている感覚が両方俺の体を蝕む。
俺はヒュッと息を呑むと
「あ゛、あ゛……ッ、取ってッ…………、ゴレ゛、取れッよぉ~ッ……、ちんぽ、馬、鹿ッ……に゛なる……ッ、馬鹿……ッな゛る、からぁ……ッ」
「大丈夫だ」
喘ぎながら懇願する俺に、橘は至って冷静に返事を返すと、ベッドの上にあった水のペットボトルを手に取りキャップを外すと
「ホラ、飲みなさい」
と、俺の口からマスクを外して口の中に水を流し込む。
画面からは俺と橘の顔は見切れて見えない。飲み込めなかった水が俺のTシャツに流れて、染み込んでいく。
「張り付いて気持ち悪いか?脱ぐか……」
橘は独り言みたいに呟いて、飲ませていたペットボトルを再びベッドの上へと放り、両手を俺の脇腹へ伸ばしてそのままTシャツを上へと捲り上げる。
縛った手のところで止まったTシャツを器用に後ろに手を回してひとまとめにすると、立ち上がっている俺の乳首を両手の指先でカリカリと刺激し始めた。
「ンィ゛~~ッ、止めッ……、触ッ……!」
カリカリと刺激していたのに、摘むように捻り上げられ、俺はビクンッと大きく体を揺らしてメスイキしてしまう。
「ん、イったか?」
大きく中でイった直後に、ゾワゾワとまだ気持ち良さが体中に広がり、それをうまくかわす事が出来ずにいると、橘は摘んでいた手を乳首から離して、今度は手の平全体で撫で上げるように愛撫するので、敏感になってしまった俺の体は、触られる度にビクビクと反応してしまう。
「ヤ゛ダ……ッ、触ンな……、気持ちィ゛、の……ッぐる、……からぁ゛~ッ」
「ン~~、もっと気持ち良くなろうな?」
楽しそうに言いながら、橘は触っていた乳首から手を離し俺のみぞおちに片腕を回すと、一度俺の体を浮き上がらせる。その間にもう片方の手で、カチャカチャと穿いているパンツをくつろがせ、俺の尻に当たっていたガチガチのモノを出すと
「中からも擦ってやろう、な?」
グチュンッ!
先程のゼリーを自分のモノに垂らしていたのか、ぬるついた感触と共に橘のモノが内壁を抉るように挿入され、俺は一瞬呼吸が止まる。
喉と背中を仰け反らせ、ハクハクと空気を食んでいると
「オイ、息をしろ」
仰け反って胸を付き出す形になった俺の上半身を、優しく撫でながら呟かれ俺はヒュッ。と息を吸い込む。
「ァ゛、あ゛ぁ゛~~~ッ……、あ゛~……」
俺は喘ぎと共に息をする。その間橘は自分の脚を、俺の脚の内側に入れてそのまま開くと、自動的に俺の脚ももっと開かされる形になってしまう。そうして俺の腰を両手で掴み、ベッドのスプリングを利用して下から突き上げるように腰を動かし始めた。
「お゛、ぁ゛ッ!……、ヤ゛~~ッ!イヤ゛ッ、……ッイギたぐ、ッない!ンギィ~~ッ、もッ、イ゛ギ……ッだく、なぁ、あ゛ッ!」
内壁とちんぽから前立腺を挟むように圧迫され、俺は唾液を滴らせながら喘ぎ懇願する。だが橘は腰を止めてはくれずに
「ホラ、見てもらえて嬉しいな?」
耳元でボソリとそう呟かれ、俺はハッとしてパソコンの画面に視線を向けてしまう。遠目からでも画面に文字が溢れているのが解り、見られているという事実にゾゾゾゾッと上がってきた大きな波に飲まれてしまう。
「~~~~~~~ッッ!!!」
腹の中から強烈に広がる快感に、全身をガクガクと震わせ、中に入っている橘のモノをギュウゥッと食い締めると、また橘を感じて続けてメスイキする。
「……ッ、クッ……!」
耳元で橘が、一度堪えるような吐息を漏らすが、次いでは低く唸ると俺の中にいるモノが脈打ちながら、何回かに分けて射精している感覚。
「あ……、ハァッ……、ッ願い、イキたいッ……ちんぽ、の……ッと、て……」
先端が金具でせき止められている為、気持ち良く射精出来ない俺は息も絶え絶えに喘ぐと、橘は腰にあてていた手を俺のモノとチューブに持っていき、ゆっくりと傷付けないように引き抜いていく。
チューブが引き抜かれる感覚もゾワゾワと気持ち良くて、その間も中で何度かイってしまう。
ズズッズ……、と引き抜かれるチューブが俺のモノから出た瞬間、せき止められていた白濁が勢い良く鈴口から出ると
「あ゛~~ッ、ぎ持ち、良い……ッ、イィ゛ッ……!」
射精する感覚も敏感になっているのか、出す気持ち良さに痙攣しながら喘いでいると、橘は両手で再び俺のモノを握ると、亀頭を重点的に責めだした。
「ヤ゛ダッ!イッダ……ッ、もう、ィ゛ッた、から……ッ、さわ、ンな゛、いで……ッ!!」
射精して敏感になっている先端を手の平で撫でるように愛撫して、もう片方の手は裏筋をスリスリと上下に撫で上げる。
「や゛……ッ、グルッ……、漏れ……ッるぅ……、~~~ッ、イヤ゛ッ、あ゛、あ゛ッ」
射精感では無い感覚に、俺は恐怖するが橘の愛撫は止まらず、俺は我慢出来ずに尿だと思って漏らすと、勢い良く吹き出した体液は透明で……
「良い子だ、潮吹けて偉いな」
項にキスをしながら橘が呟く。
「あ……ッ、何、……ッ、ンクゥゥ~ッ、止ま……ッな……」
プシッ、プッシャッと壊れた蛇口みたいに止まらない液体は、橘のパンツとベッドを汚す。
潮が止まると、ゆっくりと橘は俺の中から出ていく。そうして俺をベッドへ、パソコンから背を向ける格好で横たえさせると、額にチュッと音を立ててキスを落とし、自身のパンツの前を整えながらパソコンの画面に近付くと
「……、もう終わりだ」
と呟き、配信を終了する。
ブツッ。
おしまい。
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