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八雲
「八雲さま…こたび新しく奴隷としてクラブに参りましたルカを調教していただきたく…」
黒服の1人が頭を下げ、八雲へと依頼を投げかけた。
「どんな子?」
「いま15歳でございまして…まあなんというか手こずりそうなタイプに感じます。いま媚薬の水を飲ませてベッドにくくっていますが」
「まだ子どもじゃないか」
「ええ」
「買い手は?」
「まだ決まっておりませんが…おそらくはショー用奴隷になるものと」
「なるほど…分かった」
八雲は控え室から調教部屋と移動した
扉が開くとお情け程度に股間に布の切れ端を被せられ、裸で両手をベッドにくくられている少年が目隠しをされて座らされていた。
その布は高く張り詰め、少年は荒々しい呼吸を繰り返していた
「…はぁ…は…ったす…けて」
ルカは消え入りそうな声で助けを求めた
「悪いけど望みは叶えてあげられない。しかし、その疼きを鎮めてやることは可能だ」
「だれ?」
「君を調教する調教師。八雲さまと呼ぶことを許す」
「ちょう…きょう?」
「今君には身体がとてつもなく気持ちよくなる薬が入っている」
「そんなの…知らないっ」
「お水を飲まされたろう?」
「うん…」
「俺どうなる?帰れる?」
「悪いが…」
「どうしたらいい?」
「ただ気持ちよくなってろ。何も考えるな…素直に感じて感じるままに喘げ」
「怖い…」
「ではそのままでいるか?ますます薬の効果はこれからあがるというのに」
「え?」
「今はまだマックスじゃない。効きはじめてきたところだ」
上限がいまじゃないことを知り、ルカは恐怖の感情がますます膨れあがっていった
「目隠しとってよ。ただでさえ怖いのに見えないのはもっと怖い」
「んー…本当なら生意気なお願いはきかないんだけど、今日は許す。分かった」
八雲はルカの目隠しをとった
ルカの目の前にはピアスだらけの男。
優しそうな表情をしている…
茶色の髪と同じ色の瞳。ピアスが無ければかなり好青年に見える
「本当に怖いことする人?」
「残念ながらその通り。さて、どこをどう触ってほしい?」
「え?」
「選ばせてあげるよ。そのように触ってあげよう」
「そんな…」
「言えない?いやらしいおちんぽを八雲さまに優しく触られたいです。気持ちよくしてって言うだけだよ?」
「言えないっ」
首を勢いよく横に振りルカは拒否を示した。
「言って。辛いままだよ?」
ルカは悩んだ…
恥ずかしさよりも今はこの切なさをなんとかしたかった
「触って!気持ちよくしてっお願い!」
ルカは恥ずかしさを捨て叫んだ。
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