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八雲、ルカを買う

「は?正気かよ、八雲。奴隷を買うって?」 久遠が吐き捨てるようにステージ裏のスペースで八雲に言った。 その目はきつく睨みつけ納得できないといった顔だった。 しかし八雲は動じず、ステージ上のルカの横顔に釘つけになっていた 「ああ。正気だよ。うちはまあ…執事がいるくらいだし、金ならある」 「八雲、あんたはあいつに入れ込みすぎだって。俺は金のためだけどあんたは調教は趣味で暇つぶしだったんじゃ?」 「そう。ただの暇潰しだった。でも…もう耐えられないんだ。あの子が他の子に犯されてるのを見るのが!」 「ヤツらはヤられてなんぼだろ?とんでもない金額を支配人は言ってくるんじゃねーの?」 客を飽きさせないようにだんだんプレイは過激になってきていろいろな調教師とルカは交わらされている 八雲はここのところそれが猛烈に耐えられなかった。 こんな感情ははじめてだがたぶんルカに恋をした。 何も知らない真っ新な状態から自分好みに育てあげたからか可愛くて仕方ない しかし、、 いま自分以外の手でルカがステージで犯されている 時折、合う視線… 〝助けて〝そう聞こえてくる気がしてステージに飛び込んでしまいたい衝動にかられる。 「いくらでも提示すればいい」 「異常だよ…あんた」 ステージ裏で八雲と久遠はルカの犯されている様を見続けルカのショーの終焉までを見届けた。

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