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ありえないことが起きたー 主人が奴隷に(ひざまず)いた 「や…くも、さま?」 「ルカ…体、起こすよ」 それだけでも驚きの出来事なのに、さらに自らの膝にルカをもたれさせ、背もたれがわりに八雲はなっていた 「そんなっ!だめです。も、もったいない…っごめんなさい」 慌てて、八雲から離れようとジタバタ体を動かすと、八雲はルカをそっと抱きしめ 「俺がそうしたいんだ。気にしなくていい。でも、気になるならこう言おうか?これは命令だよ」 「八雲さま…」 八雲の優しい声音にルカは戸惑いながら 「貫いたところは痛むか?」 「う…」 「正直に言って?」 「はい」 「お薬、飲めるね?」 「あの…飲まなきゃだめ?」 「飲んだ方がいい」 八雲の手に乗った2つの錠剤のシートと座薬の包み。それと水の入ったグラス なんだろ?怖い、、 「こんなに?」 「あやしいものじゃない。化膿止めに止血剤、座薬は解熱鎮痛剤だ」 「座薬…」 「すぐ効く」 ふるふるとルカは首を横に振った。 いま、えっちなことされたら… アレが大変なことになっちゃうっ 怖いよ 「大丈夫だ。さすがに今はプレイはしないよ」 ルカの心を見透かし、八雲はしないと約束し 薬をルカの口元に差し出し 「さあまずは飲んで」 ルカは戸惑いながら口を開け、薬を口に入れ 八雲に介助されて水を飲んだ。 「いい子だ。最後に痛みどめだよ?横になって」 「…我慢できる。だから…」 「だめ。熱も出ているんだから挿れるよ」 「う…はい」 ルカはおずおずと八雲から体を離し、横たわった

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