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第7話 鷺沼side三好涼介

俺の前を歩いていく男は俺より少し背が低いけれど、頭が小さいのかモデルのようにバランスがいい。自信ありげに歩みを進めていたが、立ち止まって俺を見上げた。 日本人離れしたこの顔は、中学部の頃から目立っていた。俺は中学部からだけど、小学部出身の三好涼介はあまり他の奴らと交わらずに、抜きん出た能力で一目置かれながら、中学部入学から仲間たちと独自な空気を醸し出していたんだ。 俺は元々賑やかなのが好きだったせいもあって、他の生徒たちからは派手に遊び回ってると思われてる。実際はつるんでる仲間の話が入り乱れてるだけだから、俺自身はそんなにむやみやたらと遊んでるわけじゃない。 見とれるくらい綺麗な顔の一つ下の三好は何気に女からも、男からも人気があった。けれど、その彫りの深い綺麗な顔とは裏腹に、口を開けば噂以上のあくの強い性格に、怯む人間の方が多かったかもしれない。 そんな三好と、どうしてこんな関係になったのか、キッカケは忘れてしまった。ただ、俺が密かに見つめていた三好と初めて会話した事で浮かれた俺は、うっかり口説いてしまったみたいだ。 『…俺、下ですけど。それでも良いなら付き合いますよ。』 思いがけない返事に、俺はチャンスをものにした。そして今も時々、三好の気が向けばこうやって会って、するんだ。 「鷺沼、ここで良い?」 そう言って俺の返事も待たずにラブホのパネルをタッチして、さっさと部屋に向かう三好。こいつは人の話をあまり聞かないけれど、俺は全然気にならない。 スッキリとした上質の香水の匂いが三好から漂って、俺は部屋に入るなり後ろから抱きしめて匂いを吸い込んだ。 「…何。鷺沼がっつきすぎじゃない?」 俺は三好が、ベッドの上では案外受け身なのを知っていたから、すっかり興奮したアソコを後ろから押しつけた。首に口づけながら、三好の筋張った首筋を舌で舐め下ろした。 「ふ、んっ。待って…。準備するから。」 俺は三好に嫌われたくなくて、手を離すと浴室へ消える三好を見送った。エッチに飽きている俺でも、三好とする時にはなぜか落ち着かない。そんな俺は頃合いをみて素っ裸になると、浴室へ突撃した。 三好はすっかり臨戦態勢の俺自身をチラリと見ると、ニヤリと口を緩めて舌を突き出して見せつけるように唇を舐めた。俺はゾクゾクするほど興奮して、シャワーを浴びてる三好に近づいてささやいた。 「まったく、そんなに挑発して。死ぬほど喘がせるからな。」 すると三好はぱっちりした大きな目をとろりと細めていった。 「ああ、そうこなくっちゃ。」

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