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第8話 相性は悪くない※

待ちきれないように浴室へ入ってきた鷺沼は、俺の身体をうっとりと見つめた。鷺沼曰く、俺の身体や顔がドンピシャで好みなんだそうだ。 鷺沼自身は、確かに俺とは違った種類のイケメンだ。スラリとした身長には水泳部らしい引き締まった筋肉がついてるし、塩素焼けした髪は脱色していて明るい。 少し垂れた目と大きな口は、見るからに軽い感じだ。俺は別に鷺沼とはセフレだから、軽かろうがどうでも良い事だけどね。むしろ遊び人な方がエッチが上手くて良い。 その大きな口で俺を楽しませてくれれば文句はない。そんな事を考えて鷺沼の口を見つめていたせいか、鷺沼は自分の唇を指でゆっくり撫でるとニヤッと笑った。 「そんな物欲しそうな顔して、三好はもう待てないみたいだな…。」 そう言うと、おもむろに手を伸ばして俺を抱き寄せた。どちらともなく重ねた唇は直ぐに開いて、粘膜のいやらしい音が浴室に響いた。側に置いてあったジェルを手のひらに出した鷺沼は、それを俺の胸元に塗りつけた。 滑りの良くなった胸の先端はあっという間に硬くしこって、何度も滑らせる鷺沼の指先に俺は息を荒くした。あぁ、こいつマジでエッチが上手いんだよ。 俺は無意識に笑っていたらしい。鷺沼は一瞬何か言ってた気がしたけど、俺は口の中を這い回る鷺沼の舌を追いかけるのに忙しかった。 鷺沼の伸ばした指が俺の窄みを撫でると、鷺沼はクスッと笑った。 「何だ、もうたっぷりジェル仕込んであるのか。ほんとお前は何でも優秀だよ。」 そう言いながら、ゆっくりと指で窄みの周囲を撫で回した。俺は心臓が興奮でドキドキしてきた。ああ、早く突き入れてくれ。俺は征服される様な激しいエッチが好きなんだ。 鷺沼は遊び人だけあって、相手の要求を読むのがうまくていつもたっぷり満足させられる。俺は期待で喉をゴクリと動かした。 「挿れるぞ。最初から2本いくか?」 そうやって煽りながら俺の片足を持ち上げると、それでも指先は優しくズブズブと俺に押し入った。俺はしっかり感じたくて、目を閉じていた。自分の唇から漏れる喘ぎ声が、妙に甘くて俺は顔を顰めた。 「何だ、やっぱり自分の声が嫌なのか?俺は三好の喘ぎ声好きだぜ。実際煽られるよ…。」 そう言いながらすっかり猛り切った自分の昂りを俺のそれにくっつけると、背中から回した指を深く押し込みながら一緒に揺さぶってきた。 さぁ、楽しい時間の始まりだ。

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