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第68話 記念行事の行方※

俺の指を使って自分のそれをしごきながら、蓮は目を細めて俺の欲情した顔を見つめた。 「涼介、もう欲しいのか?そんなに物足りない顔をして…。俺のこれをお前に味あわせるのはまだ後だ。まずはもっと欲しがらせなくちゃ。」 いつから蓮はSっ気満載になったのか、俺は湧き上がる渇望をジリジリ感じながらため息混じりに言った。 「早く虐めて…。」 それから蓮はシャワーの中に俺を引き込むと、さっさと俺を悶えさせながら準備をして、グチグチとジェルの音を浴室に響かせながら二本の指で俺を喘がせた。 俺の敏感なそこを念入りに撫でさするので、もう堪らなかった。口の中にも入れられた指先が、滴る唾液が垂れるままに口内をくすぐって、俺は上も下も蓮に焦らされて悶えさせられていた。 ふいに両方の指を抜き取られて、俺は閉じた目をゆっくりと持ち上げた。目の前の興奮して息の荒い蓮が、顔を赤らませて言った。 「くそっ、もう無理だ。挿れるぞ。」 そう言って俺をつるりとした浴室の壁に押し付けると、片脚を高く持ち上げてゆっくりと俺の待ち望んだ窄みにグチグチと撫でつけた。待てども挿れてこない蓮に思わず泣き言を言った俺に、蓮は荒い息をつきながら俺に聞かせる様に呟いた。 「涼介のここが、すげぇ俺を欲しがってひくついてるのが可愛くて、ずっとこうやって可愛がりたいんだ。ほら、吸い付くのがわかるか?ああ、でも駄目だ、喰われちまう。ぐっ。」 俺は腰を突き出して蓮のそれを呑み込んだ。まったく焦らすのもほどがある。俺はようやく待ち望んだものが手に入って、甘い声で呻きながら笑った。 そんな俺に蓮は馬鹿みたいにキスしてきて、俺は片手で浴室のバーに掴まりながらドクドクと脈動する蓮を楽しんだ。 「涼介のここ、すっかり俺の形になってるな。離さないようにしがみついてるの分かるか?」 そう言いながら俺をゆっくりと突き上げ始めた。張り出しの強い蓮のそれは入り口はキツイけれど、入ってしまえば馬鹿みたいに良い仕事をするんだ。俺は蓮は勿論好きだけど、正直蓮の持ち物の虜にもなってるのかもしれない。 「…何?言わないと動かないぞ。」 なぜ直ぐに俺の考える事がバレるのか不明だけど、俺は駆け引きできるほどの余裕は無かった。 「あ、ああんっ、…ちがう、ただ、んんっ、蓮の大きいこれ、凄い好きだなって思って…。ああっ、あ!」 蓮は俺をガツガツと抉りながら笑いを滲ませた声で囁いた。 「涼介はスケベだな…。俺の身体目当てなのか?ふふ、ご期待に応えなくちゃなっ!んっ。」 俺たちは喘ぎ声と、笑いと、ため息と、いやらしい水音を浴室に響かせ続けた。

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