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side. Subaru
「ッ…こう、すけ……」
目の前の惨劇。
今し方絶頂を来した晃亮が、
そのしなやかな肉体をこちらに向ければ。
猛ったままのソレがズルリと引き抜かれ…
白濁を血の色に染めたものが、
ポタポタと、床を汚した。
辺りに漂う錆と雄の臭いに顔をしかめ、
床に転がる人物を、恐る恐る認めれば────…
「まど、か…さ…」
引き裂かれた衣服と、
ボロボロに傷付いた円さんは…
変わり果てた姿で、力無く、横たわっていた。
「おかえり、すばる。」
場違いな位に自然な声音で俺に声を掛け、
裸のまま部屋を出る晃亮。
思わず呼び止めると、
「ふろ。」
…とだけ告げ、行ってしまった。
何も出来ないまま暫く立ち尽くしていると、
シャワーだけを済ませた晃亮が戻ってきて。
思考が定まらず、ぼんやり成り行きを見守っていたら…
この場を置き去りに着替えを済ませ、すぐ様出かけようとする晃亮に。ハッと我に返った。
「な…どこ、へ…」
「ソレ、片付けとけ。」
″────遊ぶなよ?″
そう、ひと言だけ付け加え
数秒目を合わせた後…
晃亮は本当に何処かへと、出掛けてしまった。
「くっ…!」
静まり返った晃亮の部屋。
「円、サン…」
現実逃避したい自身を奮い立たせ、ゆっくりと近寄る。
息をしてるのかさえ疑うほど、円サンはピクリとも動かず。
先程までの仕打ちとは裏腹に…触れた身体は、
酷く冷たかった。
「ッ…─────!!」
涙が頬を伝い、愛しい人の身に落ちる。
いくら晃亮の心が不安定であっても。
こんなこと、許されてはいけないのに。
歯痒い…
くたりと意識を閉ざした円サンを、
そっと抱き上げても目覚める事は無く。
俺は震えながら頬へと擦り寄り、
懺悔にも似た罪深いキスを落として。
浴室へと、向かった。
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