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side.madoka
「ヒッ…ぁアッ……!!」
「はっ…ッ……」
まるで尻を殴られてるのかと錯覚するぐらい、
激しく打ちつけられる律動。
オレの尻は見る間に腫れぼったく熱を帯び。
痛みを通り越して、その感覚すらも失っていた。
何度もイかされ、当然のように中へと吐き出された結合部分からは。
彼の精液と腸液の混合物が生々しく泡立ってては…
グチグチと不快な音を奏で、オレの聴覚を苦しめる。
真っ黒な室内には今も尚続く、いかがわしい行為の臭いに混じり。血なまぐさいソレが充満していた。
従わなければ殴られて。
全てを諦め放棄しても、つまらないと折檻 される。
あくまでオレは彼の所有物。
彼の雄に狂い酔いしれ、
嬉々として淫らでなければ……許されないらしい。
不本意にも彼の意のままに鳴けば。
無機質な晃亮クンの表情に、僅かながらも確かな歓喜が生まれて。
寄り増していく魔性の色香に。
オレは恐怖し、追い詰められていくんだ。
「あ…もっ、ダ…メッ…!!」
発情した獣が、止まるわけもなく。
「飲め…」
「イッ─────アアァ…!!!」
極限まで攻め立てられたオレは、意にそぐわない絶頂に無理やり引きずり込まれ。
四つん這いのまま、シーツを自らの精液で汚す。
何度もイカされた空っぽの精巣から飛び散ったソレは、僅かなものなのに。
「ひ…ァァ…ぅッ…!」
未だにオレの中でうねる、彼の肉から注がれた子種は止まる事を知らず。
薄紅色の雫となって、尻から溢れ出た。
もう腕に力が入らない。これ以上は無理なのに。
「勝手に休むな。」
瞬く間に猛る自身を繋げたまま、低く吠えるケダモノ。
「ひッ…やっ……」
残酷な宴は、未だ終わりそうになかった。
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