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第二十二章 告白と誓いと
意外にも響也は、良き親戚のおじさま、だった。
兄、弟の娘たちには、ちゃんとクリスマスプレゼントを用意していたのだ。
「ありがとう、響也さん!」
「わぁ、可愛い!」
「きれい!」
響也からのプレゼントを見せ合いっこする子どもたちは、すっかり彼女らの世界に没頭している。
大人たちは、それを微笑ましく眺めながら、話をした。
「ありがとう、響也。今夜は訪ねてくれて。娘に、プレゼントまで」
「いえ。これまでお誘いを断ってばかりで、すみません」
こんな兄たちの会話に、三男の善哉(よしや)は疑問を抱いていた。
(なぜ、響也お兄様は。突然に孝弥お兄様を訪ねる気になったんだろう)
それに、顔つきが今までと違って見える。
いい意味で、円くなったような。
険が取れたような印象なのだ。
それは妻も感じたようで、そっと善哉に耳打ちしてきた。
「響也お義兄さま、何だかお優しくなられたわね?」
「そうだね。でも、良いことだと思うよ」
こんな風に、兄弟で仲良くやっていけたらいいな。
そう考えるのは、善哉だけではなく、孝弥も同じだった。
「響也。今夜は……、泊っていけるかい?」
今まで反発ばかりしてきた弟に、兄は恐る恐るお伺いを立ててみた。
「良かったら、甘えさせてください」
響也の返事に、孝弥は晴れやかな笑顔を見せた。
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