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第二十五章 スローライフのスケジュール
ああ、響也さんの匂いがする。
彼に揺さぶられながら、麻衣はそう感じていた。
今夜、初めて響也の寝室で。
彼のベッドで、愛されている。
シーツはランドリーとアロマの香りがするはずなのに、麻衣はそれから強く響也の匂いを感じ取っていた。
「麻衣、そろそろ出すよ」
「は、はい!」
そして、響也の精が麻衣の体内に注ぎ込まれる。
彼を受け入れた僕の体も、同じ匂いがするようになるんだろうか。
「あ! んんあぁ、あ、はぁ、あぁ!」
大きく背を反らせ、麻衣はうねり来るエクスタシーを味わった。
全て与えつくすまで、しっかりと抱いてくれている響也の腕が、嬉しい。
その逞しい腕に爪を立て、麻衣はさざ波のように寄せる余韻に浸った。
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