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第三十一章・4

 真に大人の体になった麻衣を、響也は抱きしめた。 「私の……、麻衣。大切な……」  その白いうなじに顔を埋め、大きな手のひらで細い肩を撫でながら、響也は麻衣の中に挿入っていく。 「響也、さん。だ、ダメです、ぅ……ッ!」  拒んでも、麻衣の体が受け入れる。  意志とは関係なく、愛液があふれる。 「あぁ、あ……。んッ、うぅ、あ!」  挿入の衝撃で、麻衣は精を吐いてしまった。  乳白色の湯は、それをすぐに隠してしまう。 「ごめんなさい、響也さん。お湯が、汚れて……」 「君のものだよ? 汚いことなど、あるもんか」  奥までしっかり埋め込んで、響也は麻衣の肩を覆っていた手を前に伸ばした。  湯の中で、その胸の小さな粒を探し当てる。  見えないが、それはきっと可憐な紅に染まっているだろう。  軽くつまみ、指腹で擦り始めると、麻衣はさらに乱れ始めた。

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