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第三十六章・4
「麻衣。私も、そろそろ動くから」
「え? 響也さん、動くって……、あぁ! んあぁ!」
響也は、下から腰を突き上げて、麻衣の体内を思いきり擦り始めた。
「や、やぁあ! だ、ダメッ! ダメ、ですぅう! ひぁ、あぁあん!」
派手に精を飛ばす麻衣は、すでに自分が動くことを忘れている。
響也の体にしがみつき、未知の快感に翻弄されている。
「何回、イッた? 麻衣」
「うぅ、うぅう! あ、あぁ、ま、また……ッ!」
「いいよ。一緒に、イこう」
「んぁあ、あ! あぁ、あ!」
「よく頑張ったね、ご褒美だ」
響也から麻衣へ、大量の精が注がれた。
「う、あぁ……! あ、はぁ、あ! ふぅ、うぅ、うぅう……ッ!」
麻衣は体から完全に力を抜いて、響也にすっかり体重を預けてしまった。
それまで鳥のように軽いと感じていた彼の体が、急に重くなる。
響也は慎重に体を動かし、麻衣から自身を引き抜いた。
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