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第四十一章・2

「僕、今度は置物を作りたいんです」 「もう、ジャガイモを、作ったじゃないか」 「あれは、試作品です」 「もっとすごいジャガイモを、作るのかい?」  違います、と麻衣は唇を尖らせた。 「ごめんごめん。構想を、教えてくれ」 「ミドリを作りたい、と思って」  この屋敷に来て、初めてできた友達。  元は響也の愛猫だったミドリを、麻衣は作りたいと思っていた。 「小さくてもいいから、いろんなポーズのものを、たくさん!」 「それは大変そうだな」 「ですから、響也さんにも手伝って欲しいんです」  二人共通の友人を、一緒に作る。 「いいな。やろう、一緒に」 「ありがとうございます!」  二人は窯を後にし、工房へと向かった。

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