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第四十三章・3
響也が体の奥深くに侵入するたびに、麻衣は背を反らせて啼いた。
「あ、あぁ。あぁ……!」
挿入の刺激で、すぐに精を吐いている。
彼の腰に手を掛けていた響也だったが、思い直してその双丘をきつく掴んだ。
『そんなこと言って。私がバスルームでモンスターになっても、知らないぞ?』
『僕だって、魔物になっちゃいますから!』
こんな会話を、思い出していた。
そう。今の私はモンスターで、麻衣は魔物。
少々荒っぽく、響也は腰を使い始めた。
「あぁ! あぁっ、あぁッ、はぁ、あぁ!」
「どうだ、麻衣。気分は?」
「響也さん、んんッ! き、気持ち、いぃ……ッ!」
髪を散らし、汗を飛ばし、麻衣は何度でも絶頂に昇りつめた。
麻衣の痴態を目の当たりにして、平静でなどいられない。
響也もまた大きく震え、予告なしに彼の体内に射精した。
「あぁ! はぁ、あぁあ! んあぁあ!」
「麻衣。麻衣……ッ」
息を弾ませ跳ねる麻衣の体を後ろから抱きしめ、響也は強く腰を擦り付けた。
こんなに激しい麻衣は、初めてだ。
そして、こんなに激しいセックスをしたのも、初めてだった。
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